東京湾内で楽しめるショウサイフグや“アカメ”ことヒガンフグを対象とした「湾フグ釣り」は、繊細な釣りの楽しさと絶品の食味に魅了されるファンが多い。さらにご心配なかれ。釣ったフグを船宿で可食部分だけに捌いてくれるため、調理の手軽さも人気の理由となっている。今年はアカメフグ(ヒガンフグ)が数も型も期待大との噂を耳にし、横浜は鶴見のフグ釣りの老舗『新明丸』へと駆けつけた!
電車釣行派もアクセス良好!
『新明丸』の店舗は第一京浜(国道15号線)「本町通入口」交差点近く、鶴見川にかかる「潮見橋」のたもとに位置する。JR京浜東北線「鶴見駅」や京浜急行「京急鶴見駅」から徒歩5分ほどとアクセスが良く、電車釣行派にとっても便利な立地だ。車で訪れる際は、店先の船宿スタッフに声をかけて空いている駐車場所を案内してもらえる。
店内の窓口で乗船料と駐車場代を支払い、乗船名簿に記入。エサや氷も受付時に購入しておくと便利だが、エサについては船上でも購入可能なので、まずは1袋(1,000円)購入すれば十分だ。
「着る物、暖かくして行ってくださいね」と新明利勝社長に送り出され、船着場へは川沿いの土手を徒歩1分ほど。「フグ」や「マゴチ」と釣り物の札が各船の操舵席に掲げられているので、目的の船を確認しながら間違えないよう乗船を。釣り座は先着順のため、先に到着した釣り人に声をかけながら着席する。
ロープ付きバケツで海水を汲み、エサの冷凍エビを解凍しつつ、仕掛けをセットして準備完了。『第八新明丸』は、定刻より少し早めに出船した。
開始早々、食い活発!
船長からアナウンスされる釣り方のアドバイスを聴きながら鶴見川を下ること約20分で釣り場に到着。船長の合図で釣り開始後間もなく、船中1本目を上げたのは左舷胴の間の牧野さん。その写真を撮っている間にも反対舷では“本命”のアカメフグ(ヒガンフグ)が次々と上がり、好調な喰いに船中のボルテージは一気に高まった。
釣れるサイズも次第に大きくなり、30cm超えに歓声が上がったかと思えば、反対舷ではなんと38cmが取り込まれるなど、とにかく型の良さが際立つ展開。
口の周辺にカットウバリを掛けるとバラシが少なく、可食部分に傷が付かないので、エサをついばんだ刹那に掛けバリに乗せるよう心掛けると、さらにゲーム性が高まり面白い。
障害物に着くアカメフグ(ヒガンフグ)。特有の“根掛かり”も時折はあるものの、仕掛けを失うほどの深刻なトラブルは少なく、魚桶の中は次第に賑わいを見せていった。
配信: 釣りビジョンマガジン