犬はふだん不思議な行動をよく見せますが、これは犬の人とは異なる体のつくりや、犬だけがもつすぐれた能力が関係していることも。そこで今回は、犬の生態や能力にまつわる雑学について、ヤマザキ動物看護大学准教授の福山貴昭先生に伺いました。
ウンチのあとに土を蹴散らすのは「自己主張」のため
犬は肉球の間に趾間腺という分泌腺があり、趾間腺からは犬それぞれのニオイ成分が分泌されます。犬がウンチのあとに土を蹴散らすのはマーキング行動のひとつで、後ろ足で土を蹴散らすことで、ウンチの周囲に自分のニオイをつけているのです。なお、猫はその逆で、ウンチを隠すために砂をかいています。
ほかの犬のオシッコから「年齢・性別・体の大きさなどを知ることができる」
犬は散歩中などにニオイをかぎまわり、そこに残されたニオイから、どのような年齢や性別、体の大きさの犬がそこに尿をかけたかを判断します。
ニオイを打ち消すために自分の尿をかけることもあれば、自分より相手が強いと悟った場合は、尿をかけるのを控えることもあります。