アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんを連れて、姉・なーにゃんが新しいウィッグを買いに行くと聞き、合流することにしたワフウフさん。ウィッグを着けていないあーちゃんに会うのが久しぶりだったので、待ち合わせ場所に立つ小柄なおばあちゃんがあーちゃんだと、すぐにわかりませんでした。なーにゃんからは、事前にかなりひどい状態というのは聞いていたのですが、ちょっとしたことで激昂する姿を見て、想像以上にひどいとワフウフさんはショックを隠し切れません……。
今なんと言いました…!?
ご機嫌ナナメのあーちゃんをなだめ、ワフウフさん姉妹はなんとかウィッグを買いに行きました。店員さんが持って来てくれたウィッグがあーちゃんの好みにピッタリで、着けてみるとあーちゃんの表情も穏やかに! しかし、しばらくすると新しいウィッグを買ったことを忘れてしまったらしく、家からつけてきたと言いだして、ワフウフさんはビックリです。
近々、おうちチェックに行こうと思い、折り合いが悪い父と顔を合わせないよう、あーちゃんに予定を確認していました。
※たんたん:ワフウフさん姉妹の父、あーちゃんの夫
本当にたまたま家にいたのかは、謎です……。
電話口で、あーちゃんは心配そうに通帳がなくなったという話をしてきました。
もちろん私もそれは把握しています。
探しに行くからと言うと、あーちゃんは安心したようです。……が!
ここで、衝撃発言が飛び出します。
父を部屋に入れて、一緒に通帳を探したと平然と言うあーちゃん。
思わず声を荒らげてしまった私。
認知症のせいだとわかっていても、さすがに今までのいざこざを見てきているので、怒りの感情が湧き上がってしまいます……。
ウィッグを買いに行った翌日。近いうちにあーちゃんの家に行き、薬の残り具合や部屋の状態、こっそり食べているお菓子などをチェックをしようと思っていた私は、折り合いの悪い父と顔を合わせないよう、あーちゃんに父の在宅予定を確認するために電話をしました。
電話口で、あーちゃんは通帳がないと心配そうな声で言ってきましたが、私がそれを把握していて探しに行くと言うと安心したようでした。しかし、その流れで「父と」部屋を探したことが判明。今なんと言いました……!? 私は耳を疑いました。父は昔からお金に汚くて、あーちゃんの財産を奪おうとしている人。そんな父を部屋に入れたなんて……。
私は思わず電話口で声を荒らげてしまい、部屋へ入れて通帳が見つかったら取られちゃうと言うと、あーちゃんはタジタジ……。病気のせいだとわかってはいますが、あれだけ抱いていた負の感情をすっかり忘れてしまっていると思うと、モヤモヤが止まりません。
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認知症になる前は、父・たんたんのことをとても用心していたはずのあーちゃんですが、認知症の症状が進行していくにつれて、過去のいざこざも忘れてしまったようですね……。誰かへの負の感情は持たないほうがいいとはわかっていながらも、ずっと近くで見てきたワフウフさんとしては、複雑な気持ちになってしまいますね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。
配信: 介護カレンダー
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