〈北海道・北斗市〉torocco winery
ものづくりを極めるように
ワイン造りを追求
外観は道南杉をふんだんに使用。初めて北斗を訪ねたときに見た山並みを再現したデザインになっている
ワイン造りが広がりつつある函館・北斗周辺。ここに2024年誕生したのが、torocco wineryです。オーナーはフレンチレストラン「aki nagao」やワインバーなどの人気店を札幌で経営するシェフの長尾彰浩さん。
きっかけは2007年、ソムリエだった石田幸子さんとの出会いでした。2人は意気投合。夜な夜なナチュラルワインを飲みながら、ワイン造りや夢を語り合いました。
左/石田さんはソムリエを経て、フランスのワイナリー、ボワ・ルカで仕込みも経験。10Rワイナリーでも学んだ 右/ナイアガラとアコロンのワインには、それぞれ世界で唯一の専用グラスを開発。自社醸造ワインは来春初リリース予定
そして、2021年、長尾さんはついに立地のよい畑を入手。当時、東京にいた石田さんも意を決し北海道に移住して、ブドウを育て始めます。2023年までの2年間は10Rワイナリーへ研修に通いながら醸造を委託。
そして2024年、とうとう自社ワイナリーでの初仕込みを迎えたのです。造りを担う石田さんは、あふれんばかりのエネルギーの持ち主。体と頭を総動員して、醸造に向き合っているのが伝わってきます。
上/敷地面積は9ha。ピノ・グリ、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・ムニエ、ピノ・ノワールなど14品種を栽培 下/建物内部は大きく3つに分かれ、室温が異なる。発酵から熟成の段階に応じて発酵タンクを移動する
2人がめざすのは、最高の食材で料理を作るように、最良のブドウでワインを造ること。料理に添加物を使わないのと同様に、ワインに添加物は使いません。
「“トロッコ”という名前には、ゆっくり走りつつ、ワインに想いをのせて、どこにでも届けたいという願いを込めています」
torocco winery
トロッコワイナリー
住所/北海道北斗市向野183
配信: OZmall