〈長野県・上田市〉Sail the Ship Winery
待望のワイナリー設立!
造り手の新たなスタート
左/田口航さんがワイン造りを志したのは2011年。京都府のワイナリーを経て独立。長野県の「千曲川ワインアカデミー」の1期生 右/赤は丸みがありつつも凝縮感があり、白はリッチで余韻が伸びやか。いずれも忘れ難い個性を持つワイン
2024年、秋、田口航(たぐちこう)さんは、長野県上田市に満を持してワイナリーを設立しました。32歳で独立を決心してからすでに10年の月日が流れています。
ブドウを植えたのは2016年。その後6年間、南向醸造などで委託醸造をしてきました。
広々とした東山の畑の眺望は素晴らしい。来年、東山の今の畑に隣接した畑が増え、自社畑は全部で3.4haになる
ワイナリーに足を踏み入れて驚くのは、高く積み上げられた樽。全部で44 樽と新規の個人ワイナリーとしては異例の多さ。彼はワインをすべて樽で熟成させているのです。
「僕が好きなのは、赤も白もこっくりとした味わい。そのために野生酵母で発酵させて、樽でゆっくりと寝かせることで味わいを仕上げていきたい。第一印象だけが強いのではなく、中身がしっかりとあり、時とともに真価を発揮するワインを目指している」と語ります。
上/ワイン用ブドウ品種に注力し、ソーヴィニヨン・ブラン、カベルネ・フランなど8品種を有機相当で栽培 下/ワインや果汁に負担をかけないように、ポンプを使わずに重力を活かす工夫が随所に施されている醸造所
だからこそ、ワインのおいしさの本質を決めるブドウには妥協はなし。原料ブドウはすべて自身が育て、化学農薬、化学肥料は不使用。それにもかかわらず、ワインの価格は2000円台からと比較的お手頃。
「日本ワインだから、生産量が少ないから、高いという言い訳はしたくない。誰でもが手に取れるワインにしたくて」。栽培、醸造そして販売まで一貫したワイン造りが始まります。
Sail the Ship Winery
セイル・ザ・シップ・ワイナリー
住所/非公開
配信: OZmall