ストレスが原因で免疫力が低下するとあらゆる病気をまねくおそれも
ストレスによって病気を引き起こすこともあります。
ストレスが原因となる病気として多いのが、自律神経が乱れることに起因するおう吐や下痢などの「胃腸炎」や、気持ちを落ち着かせようと体をなめ続けることで起こる「皮膚炎」です。そのほか、ストレスによって免疫力も低下するので、「膀胱炎(ぼうこうえん)」や「感染症」など、あらゆる病気にかかりやすくなります。
軽度のストレスサインを見逃さないで
なお、こういった問題行動や病気を引き起こす前に、軽度のストレスサインが見られることがあります。
気づきやすいものとしては、あくびをする、体をブルブル振る、鼻をなめる、体をかく、目をそらすといった「カーミングシグナル」と呼ばれるサイン。何の脈絡もないときにこのようなサインが見られたら注意が必要です。
このほか、犬はストレスを感じると「やる気をなくす」といった、“うつのような状態”になることも。愛犬の健康のためにも、些細なストレスサインを見逃さないよう、日ごろから気を付けたいですね。
お話を伺った先生/藤本聖香先生(英国APDT認定ペットドッグトレーナー 獣医師)
参考/「いぬのきもち」2024年10月号『対策急務! 人に置き換えてそのヤバさがわかった じつはしんどい 犬のストレス』
文/長谷部サチ
※記事と写真に関連性がない場合もあります。