自己愛性パーソナリティ障害とモラハラの関係

自己愛性パーソナリティ障害とモラハラの関係

5、自己愛性パーソナリティ障害の配偶者と離婚したいと思ったら

治療の勧めやあなたの苦しみに対し自己愛性パーソナリティ障害の夫が全く無関心の場合、離婚の可能性を検討した方が良いと言えます。

(1)まずは自分がどうしたいのか考える

まずは自分がどうしたいのかを考えましょう。離婚したい気持ちがあるのか、それとも夫の治療に寄り添い夫の改善をそばで見守っていたいのかなどは、個人によって価値観が異なります。

また、子供がいる場合は子供にとってどんな選択が一番良いのかも考える必要があるでしょう。

両親揃っていないと子供が絶対に不幸になるかというと、これもケースバイケースですから「絶対に離婚してはいけない」等と決めつけずに、自分の幸せと子供の幸せを柔軟に考えていきましょう。

自分の気持ちがよくわからない場合は、カウンセラーをはじめとした専門家に相談してみるのもおすすめです。

カウンセラー等の第三者に相談してはじめて、自分がモラハラ夫の洗脳にかかっていたことに気がつく人もいます。

(2)弁護士へ相談する

モラハラ夫に離婚を申し出る前に、まずは弁護士に相談しましょう。

何も考えずにモラハラ夫に離婚を切り出してしまうと、モラハラ夫が逆上しトラブルになりかねません。

まずは弁護士に法律的観点からのアドバイスや今後の指針を相談してみましょう。

(3)裁判所はモラハラを認定してくれる?

いくら日常的に夫によるモラハラが行われていたとしても、調停や裁判離婚で裁判所が夫のモラハラを認定してくれるとは限りません。

夫が自己愛性パーソナリティ障害を抱えていたとしても、裁判所がモラハラを認定するかどうかはケースバイケースですし、性格の不一致で片付けられてしまうこともあります。

調停員や裁判官にどのような発言をすべきかについては、調停や裁判が始まる前に弁護士に相談することをおすすめします。

(4)慰謝料は請求できる?

モラハラを繰り返す夫に対して慰謝料請求することを考えている人もいるでしょう。

確かに、日常的なモラハラ被害を受けていたあなたの精神的苦痛は計り知れないものです。

しかしながら、自己愛性パーソナリティ障害によるモラハラを証拠に基づき認定することはハードルが高く、慰謝料請求をすることは容易ではないのが現実です。

モラハラ相談についてはこちらの記事ご参照ください。

自己愛性パーソナリティ障害のモラハラに関するQ&A

Q1.配偶者のモラハラの原因は自己愛性パーソナリティ障害?

自己愛性パーソナリティ障害の患者は大きく3つの特徴を持ちます。

優越性の保持(自分が特別であるという感覚)
賞賛の渇望
共感能力の低さ

Q2.自己愛性パーソナリティ障害の配偶者と生活を続けるリスクとは?

洗脳されてしまうこともある
モラハラによってあなたが精神疾患に陥る可能性
モラハラを行う配偶者を助けたいという気持ちから共依存状態へ
子供の心身への悪影響

Q3.自己愛性パーソナリティ障害に陥る原因とは?

生育環境
遺伝的要因

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