劇症肝炎の治療
劇症肝炎の治療内容として以下の5点が挙げられます。
①原因の治療・除去
ウイルス性の場合は抗ウイルス治療が行われます。
薬剤性の場合、原因と思われる薬剤を中止します。
自己免疫性の場合はステロイド投与等を行います。
②抗炎症・免疫抑制治療
過剰な免疫反応により起こるため、ステロイドパルス療法が行われます。
③人工肝補助療法
血液濾過透析で血漿交換を行い、有害物質や電解質の調整を行います。
また、血漿製剤を補充し凝固因子などを補充します。
④合併症予防治療
細菌感染、真菌感染リスクが高いため抗生剤や抗真菌剤を使用します。
肝性脳症にはラクツロースやマンニトールの投与が行われます。
⑤肝移植
上記治療が効果を発揮しない場合、肝移植が適応となります。
劇症肝炎になりやすい人・予防の方法
劇症肝炎の原因としては、B型肝炎が多いことがわかっています。特に、B型肝炎キャリアの方は症状の変化に注意が必要です。
また、アセトアミノフェンの多量内服は避ける必要があります。
初期症状は急性肝炎と同じく、発熱、だるさ、黄疸などから始まり、早期発見が重要です。
参考文献
医学書院専門医のための消化器病学第3版
配信: Medical DOC
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