猫に噛まれたり引っかかれたりしたときに、とるべき行動とは? 傷の放置は重症化のリスクも|獣医師解説

猫に噛まれたり引っかかれたりしたときに、とるべき行動とは? 傷の放置は重症化のリスクも|獣医師解説

猫と触れ合っているときに噛まれたり、引っかかれたりすることもあるかと思います。傷ができたり、腫れたりなどの症状が出た場合、どのような対処をしていますか?
この記事では、「猫に噛まれたり引っかかれたりしたときにとるべき行動」について、ねこのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生が解説します。

猫に噛まれた、引っかかれたときに、傷を放置するリスクとは?

一般的に、猫に引っかかれたり噛まれたりした際には患部の疼痛(とうつう)、熱感、腫れや出血、化膿などの症状が見られるかと思います。猫の口の中や爪には、さまざまな菌がいます。引っかかれたり噛まれたりした傷を放置したままにすると、傷口から菌が侵入し、感染症や治りにくい炎症や化膿を起こすことがあります。

また、リンパ節が腫れたり、発熱するなど全身に波及してしまうことも。傷が深かったり、小さい子どもや高齢者のように免疫力や抵抗力が弱いと、重症化することもあります。

猫に引っかかれたり噛まれたりしたとき、とるべき行動とは?

猫に噛まれたり引っかかれたりしたときには、すぐに傷口を流水でよく洗い、消毒しましょう。出血がある場合には清潔なガーゼなどで押さえて、止血してください。

その後は、傷の大小にかかわらず医療機関(皮膚科や整形外科など)で診察を受けましょう。前述のように、場合によっては重症化する可能性もあるため、自己判断で「これくらいなら平気」と考えないほうがよいです。

なお、以下のような場合には速やかに病院を受診することが望まれます。

 ・傷が深い
 ・痛みが強い
 ・子ども、高齢者、抵抗力の弱い人

受診の際には、必ず「猫に噛まれた、引っかかれた」ということを医師に伝えましょう。

(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・白山さとこ先生)
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
※記事の内容は2024年10月時点の情報です。
取材・文/柴田おまめ

関連記事:

ねこのきもち WEB MAGAZINE
ねこのきもち WEB MAGAZINE
「ねこのきもちWEB MAGAZINE」では、愛猫のしぐさ・特性・健康などの飼い主さんのためになる情報だけでなく、 可愛くて話題の猫写真・SNS記事など、猫好きの方も楽しめる情報を毎日お届けしています。
「ねこのきもちWEB MAGAZINE」では、愛猫のしぐさ・特性・健康などの飼い主さんのためになる情報だけでなく、 可愛くて話題の猫写真・SNS記事など、猫好きの方も楽しめる情報を毎日お届けしています。