不眠症や概日リズム睡眠覚醒障害など、「睡眠障害」には様々な疾患・症状があります。主な治療としては薬物療法が挙げられますが、薬以外の選択肢もあるのでしょうか。「リブ再生クリニック」の住吉先生に伺いました。
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監修医師:
住吉 公洋(リブ再生クリニック)
一般企業就職後、岡山大学医学部入学・卒業。岡山大学病院や民間医療機関勤務後の2021年、大阪府大阪市に「リブ再生クリニック」を開院。モットーは、「より幸せに生きたいという願いを支援する診療」。日本睡眠学会会員。
編集部
次は治療方法です、睡眠薬の処方が一般的でしょうか?
住吉先生
いいえ、原因によります。例えば、睡眠時無呼吸症候群(SAS)なら、睡眠中の呼吸をアシストする「CPAP(シーパップ)」という機器の貸し出しになります。概日リズム睡眠障害なら、生活習慣の改善を目的とした認知行動療法やアドバイスが有効です。また、睡眠薬以外の薬で症状を和らげることも、症例によってはありますね。総じて、「睡眠障害にはこの治療方法」ということが一概に言えず、状態によって異なるということです。
編集部
「睡眠薬には依存症がある」と聞いたことがあります。
住吉先生
はい。睡眠薬の常用は控えるべきです。睡眠薬が効きにくくなる「耐性」の問題もありますしね。日本睡眠学会のガイドラインでも、徐々に減薬しつつ、最終的には「睡眠薬からの卒業」を念頭に置いています。常用している方の減薬はかなり難しくなるので、あくまでも一時的な補助が睡眠薬の正しい使い方になります。
編集部
市販の睡眠改善薬やサプリメントについてはどうでしょうか?
住吉先生
エビデンスが示されている事実として、「大豆に含まれるトリプトファンが、睡眠ホルモンとも呼ばれるメラトニンに変わる」というものがあります。この機序を製品化しているとしたら、信頼性は高いです。ただし、市販品は依存のコントロールが効かないですよね。加えて、真の原因をスルーしてしまうかもしれません。やはり受診だけはして、そのときに市販品の相談もされてみてはいかがでしょうか。
※この記事はMedical DOCにて【「睡眠障害」の原因を医師が解説! 症状や治療法・日常的な対策もご紹介】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
配信: Medical DOC
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