薬物中毒の前兆や初期症状について
急性中毒、慢性中毒のそれぞれの症状は下記の通りです。
急性中毒
急性中毒の症状は原因となる物質によってさまざまですが、意識障害やけいれん、呼吸・循環器に障害が見られることが多いです。
慢性中毒
慢性中毒は、妄想や幻覚などが主な症状として挙げられます。
覚せい剤精神病の場合は、「誰かが自分の悪口を言っている」などの幻聴や、「誰かに後をつけられている」などの妄想がみられます。
薬物中毒の検査・診断
急性中毒、慢性中毒のそれぞれの検査は下記の通りです。
急性中毒
急性中毒の検査には、簡易薬物検査、血液検査、心電図、画像検査があります。
簡易薬物検査
尿検査試薬を使って、体内の薬物の有無を調べます。
血液検査
原因となる毒物を調べたり、合併症を見つけたりすることができます。
心電図
急性中毒の症状として、不整脈がみられることが多いです。急性心不全や不整脈をすぐにみつけられるように、モニター心電図で継続的に観察をおこないます。
画像検査
急性中毒では、長時間の意識障害を起こす場合があります。その場合、下肢静脈血栓や肺塞栓(はいそくせん)が合併していないか確認するために、造影CTをおこないます。
慢性中毒
慢性中毒の検査には血液検査や尿検査があります。薬物使用直後であれば、簡易尿検査で薬物の種類を特定できます。
配信: Medical DOC