「肺がんを疑う肩こりの特徴」はご存知ですか?初期症状も医師が徹底解説!

「肺がんを疑う肩こりの特徴」はご存知ですか?初期症状も医師が徹底解説!

肺がんの前兆となる初期症状

ここでは、肺がんにみられる症状について解説いたします。

咳・痰・血痰

肺の病気では、咳や痰が伴うことが多いですが、感冒やインフルエンザ、COVID-19でもよく見られます。しかし、2~3週間以上持続する咳や痰の場合、単なる感冒やインフルエンザではない可能性があります。この場合、気管支喘息や慢性気管支炎、間質性肺炎、結核などの肺の病気が原因であることも少なくありません。そして、肺がんである可能性もあります。長い間咳や痰が持続した場合には、呼吸器内科を受診しましょう。
特に、血痰は肺がんを疑う症状の一つです。他の病気でみられることもありますが、注意をしなければいけない症状です。早めに、呼吸器内科で相談をしてみましょう。

胸の痛み

肺がんが大きくなり胸膜や胸壁まで浸潤した場合、痛みを伴うことがあります。この痛みは肺がんが発生した部位により異なります。肺の上方の肩に近い部分に肺がんが発生した場合、肩の周囲に痛みが起こることも考えられます。

息苦しさ

肺がんが大きくなった時や、肺の中で転移が多発した場合、肺がんにより胸水が溜まった場合などでは息苦しくなることもあります。正常な肺の機能が保てなくなることで、十分な酸素の取り込みができず、息苦しさが起こります。また、動くと息切れが強くなる、苦しくて横になるのがつらいなどの症状がみられることもあります。息苦しさの症状が出ている場合には、肺や心臓の病気など重大な病気の可能性が高いです。息苦しさがある場合には、早急に呼吸器内科を受診しましょう。

肺がんの原因

ここでは、肺がんの危険因子について解説いたします。

喫煙・受動喫煙

肺がんの危険因子で最も有名なものは喫煙です。タバコを吸う人は、吸わない人と比較して男性で4.5倍、女性で4.2倍肺がんになりやすいと言われています。また、タバコを吸う本数が多いほど、また長くタバコを吸っているほど肺がんのリスクは高くなります。
また、受動喫煙(周りで吸っているタバコの煙を吸うこと)も肺がんになるリスクが高くなります。自分の健康のためだけでなく、あなたの大切な周囲の人のためにも禁煙しましょう。

環境要因(アスベスト・PM2.5など)

喫煙以外にもアスベストやPM2.5などの有害物質に長期間さらされることで肺がんのリスクが増加します。仕事などでアスベストを扱っていた場合には、すぐには症状が出ず、15年~40年の潜伏期間を置いて肺がんが発症することがあります。肺がん検診やアスベスト検診などで定期的にチェックすることが大切です。

肺の病気

慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎を基礎疾患で持つ方では、肺がんの危険性が高くなると言われています。もともと肺の病気がある場合、治療を継続し、定期的に通院して肺の状態を見てもらうことが非常に大切です。

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