ずっと兄だけ可愛がっていたくせに──「老後のお世話はよろしくね」母よ、私を都合のいい娘にしないで

ずっと兄だけ可愛がっていたくせに──「老後のお世話はよろしくね」母よ、私を都合のいい娘にしないで

年齢が上がるにつれ、親の介護が頭をチラつきます。自分の親の介護ならなんとかしてあげたいと思うものですが、それだけは絶対に嫌だと話すママ友にその理由を聞きました。

幼少期の苦い思い出

私には2つ上の兄がいます。兄は小さな頃から野球に打ち込んでいて、家族は野球を中心にまわっていました。土日は野球の練習や試合の付き添いに連れていかれ、その間はグラウンドの隅で遊んだりして時間を潰す日々。家族の中でもとくに母親は兄のことばかり可愛がっていて、私にはあまり興味を持ってくれませんでした。小学校から大学まで兄のお世話ばかりで、私はやりたい習い事もさせてもらえず、小学高学年になってからは一人で家で留守番することも多くなりました。

文句を言っても「お兄ちゃんは頑張ってるのに、なんで応援してあげられないの!」と言われるので、自分のことは諦めていました。こんな家から早く出て行きたくて、高校卒業後は就職して実家を離れました。

家庭を持ち再び関わるように

それ以来あまり帰省することもなく家族とは疎遠になっていましたが、結婚して子供を持ってからは、孫を見せてくれと言う親のために実家にも顔を出すようになりました。

兄は大学の頃にケガをして、野球をやめてしまいました。卒業後は地方の会社に就職し、遠方に住んでいます。ずっと面倒をみてきた兄が親元を離れ、親としては寂しいので、私を呼びつけるようになったんだろうなと思います。

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