1.特定の部位を頻繁に掻く・噛む・舐める
犬が特定の部位を頻繁に掻く、噛む、舐めると言った行動をすることがあります。その原因としては、次のようなことが考えられます。
かゆみがある
痛みがある
しびれを感じている
この中でもっとも多いのが「かゆみ」で、皮膚炎やアレルギー反応が疑われます。かゆみのほかに、皮膚に発疹がある、赤くなっているなどの症状が現われる場合が多いでしょう。原因としては、アトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎などが考えられます。
また足を頻繁に噛んだり、舐めたりしているときは、骨折やうち身、ねんざ、足にトゲが刺さったなどで痛みを感じている可能性があります。異常がないか確認してあげてください。そのほか神経の異常、脊髄の損傷などでしびれが出ている場合にも足を気にする行動が見られます。
2.壁に頭を押し付ける行動
犬が壁に頭を押し付ける行動を「ヘッドプレス」と言います。ヘッドプレスとは、壁などに長時間頭を押しつけたまま動かなくなる状態で、脳や神経系になんらかの異常が生じている可能性があります。
また強い頭痛を感じているのを和らげるために、頭を押し付けているとも言われています。
いずれにしても以下のような重篤な病気が隠れている可能性が高いと言えるでしょう。
前脳疾患
脳腫瘍
脳卒中
門脈体循環シャント
代謝性疾患
狂犬病、寄生虫、ウイルスなどの神経系への感染
犬が壁に頭を押しつけた状態で固まっているときは、体内でなんらかの異常が起きているサインと考えてください。放置すると取り返しのつかないことにもなりかねません。ヘッドプレスが見られたら早急に動物病院を受診しましょう。
配信: わんちゃんホンポ