糖尿病の合併症で行われる検査は?
糖尿病の合併症では、さまざまな検査が行われます。合併症別の代表的な検査方法は以下のとおりです。
糖尿病網膜症:眼底検査・視力検査・眼圧検査
糖尿病腎症:尿検査・血液検査
神経障害:アキレス腱反射・振動覚検査・心拍変動検査
動脈硬化:動脈エコー
糖尿病網膜症の検査では網膜に白斑や出血が見られないかを観察し、もし見つかれば進行を止めるための治療を行います。
糖尿病腎症の検査は、腎臓が正常に機能しているか確認する検査です。検査結果から腎機能に問題が見られれば、病気の進行度にあわせた治療を行います。
神経障害の検査は神経が正常に機能するかを見るため、音叉を当てたりアキレス腱の反射反応が起こるかなどを確認します。
また、上記に挙げた心拍変動検査は自律神経の働きを確認する検査です。呼吸によって生じる心拍のゆらぎを自律神経がコントロールできているかを検査します。
動脈硬化の検査で行われる頸動脈エコーは、首の頸動脈に超音波を当て画像化する検査です。頸動脈の壁の厚さを確認でき、厚くなっていると動脈硬化が疑われます。
ほかにも合併症の検査はさまざまなものがあり、これらの検査は病状を正確に把握するために欠かせません。
糖尿病の合併症を予防する方法はある?
糖尿病の合併症を予防するためには、糖尿病の治療に専念し、血糖コントロールや血圧コントロールなどを行うことが大切です。
糖尿病は食事療法や運動療法、インスリン療法などによって血糖値や血圧などの改善を目指す治療を行います。これらの治療を行うことが、合併症の予防にもつながります。
また喫煙や体重管理など、生活習慣の見直しも重要です。
生活習慣の乱れは、合併症の発症や悪化につながる可能性があります。合併症を予防するためにも、健康的な生活習慣を心掛けましょう。
配信: Medical DOC