「バターチキン」と聞いてインドカレーを思い浮かべた筆者。でも、今注目されている「バターチキン」はイタリア料理の方。鶏むね肉をバターでソテーするシンプルな料理ですが、世界中で人気があるそうです。そんな「バターチキン」を、料理家の樋口直哉さんが、YouTubeチャンネルで紹介していました。樋口さんと言えば、料理のプロセスを検証して新たなレシピを生み出す方。樋口さん流の焼き方なら、きっとおいしく作れるはず♪
叩いて薄~く伸ばした肉をじっくり弱火で!皮はサクサクで肉は柔らか~い「ヤバい鶏胸肉ステーキ」に挑戦
料理家・樋口直哉さんのX(旧Twitter)がこちら!
バターをたっぷり使うことでおいしいバターチキンソテー。半分に切ることで加熱時間が短くなるので中が生焼け、というリスクが減ります。この料理、溶かしバターと焼き汁が混ざったソースがおいしいんですよね。https://t.co/5Vy0osO6TR
— 樋口直哉 (@naoya_foodlab) December 12, 2023
世界中で人気が高まっているという「バターチキン」。料理家の樋口直哉さんのX(旧Twitter)に、画像がポストされていますよ♪
「バターチキン」は元々、イタリア・フィレンツェの老舗食堂の名物料理。鶏むね肉をバターでソテーした、シンプルな一品だとか。
YouTubeチャンネル『樋口直哉の料理論【Cooking theory】』で「バターチキン」の作り方を紹介していた樋口さんは、料理家の男性。服部栄養専門学校を卒業後、料理教室勤務や出張料理人を経て活躍しています。ちなみに、2005年に『さよならアメリカ』で群像新人文学賞を受賞した、作家という一面もお持ちです。
鶏むね肉はリーズナブルなのでよく使う食材ですが、しっとりと焼くのが難しいお肉。でも、樋口さんの焼き方を参考にすれば、おいしく作れそうな予感が。動画を見ながら、話題の「バターチキン」を作ってみます。
たっぷりのバターで焼くのがポイント!「バターチキン」を作ってみた!
調理には火がゆっくりと入る、厚手のフライパンがおすすめとのこと。ただ、今回は普段使っている一般的な厚さのフライパンで焼いてみます。
【材料】(2人分)
鶏むね肉…1枚(280~300g)
塩…小さじ1/4
薄力粉…適量
有塩バター…40g
レモン(国産・くし切り)…2個
1. 鶏むね肉を半分に切り、ラップをかけます。鍋など、底が平たい物でお肉を叩き、薄くします。
鶏むね肉は片側が厚くてもう片側が薄いので、厚い切り身の方を特によく叩いて薄く伸ばします。薄い方は、数回叩くとすぐにやわらかくなりますよ。
2. 切った鶏むね肉をジッパー付き保存袋に入れ、40℃のお湯に5分浸して常温に戻します。
お肉を室温に30分ほど置いておくと、常温に戻ります。でも、時間がない場合は40℃のお湯に浸せば、すぐ常温に戻るそうです。樋口さんの裏ワザで、かなりの時短になりますね!
3. 鶏むね肉の両面に塩と薄力粉を振ります。
薄力粉を両面にはたくと、しっとり焼き上がります。
4. フライパンにバターを入れて、弱火に点火。バターが泡立ったら、皮目を下にして鶏肉を入れます。バターをかけながら、5分焼きます。
バターがふつふつと泡立っているくらいの火加減を保ち、スプーンでバターをかけながら焼きます。厚い切り身の方に多くバターをかけると、均一に火が入りますよ。
バターには20%ほど水分が含まれているそう。そのため、たっぷりのバターをまとわせながら焼くと、低温で茹でたようにしっとり焼き上がるんですって。
5. お肉をひっくり返して、バターをかけながら3分焼きます。
皮目を5分焼いてひっくり返すと、皮にはあまり焼き色が付いていませんでした。身側を下にして皮にもバターをかけながら3分焼きました。
6. 両面焼けたらフライパンの上で5分休ませます。
バターをかけながら弱火で8分焼いた鶏むね肉がこちら。焼き色はほんのりと付いた程度ですが、見る限りでは全体が白くなり火が通っているように感じます。温かいフライパンの上で5分休ませ、余熱で火入れします。
7. 皮目を下にして中火に点火し、両面を温め直します。
休ませている間に鶏むね肉から肉汁が出るので、加熱してバターに旨味を含ませます。フライパンの底に付いた焦げもこそげながら、両面にバターソースを絡ませてくださいね。
今回は皮目の焼き色が少し物足りなかったので、皮目を2分ほど焼き、身側を1分ほど焼いて温めました。お皿に盛ってバターソースをかけ、レモンを添えたら完成です。
鶏ハムのように超しっとり♡レモンバターの旨味が広がり甘いコクも♪
料理家・樋口直哉さんの焼き方で焼いた、「バターチキン」が完成!終始弱火でしたが、溶かしバターをかけながら焼いたことで、鶏むね肉がふっくらと焼き上がりましたよ♪
バターソースがたっぷり♡まろやかな香りが広がって、とてもおいしそうです!
こちらは身が厚い切り身の方ですが、厚さ約3cmもあるのに中まで均一に火が入っていますよ。
食べてみると超しっとり♡まるで鶏ハムのようななめらかさです。鶏むね肉の繊維感やパサつき感はなく、ジューシーな食べ心地♪
まろやかなバターの風味にレモンのきりっとした酸味が加わり、まるでレモンを使った焼き菓子を思わせるおいしさです。
塩、バター、レモンだけの味付けですが、とってもおいしい「バターチキン」。世界中で人気!というのも、納得の一品でした。
溶かしバターをかけながらじっくり焼けば…超しっとりな焼き上がり!
料理家・樋口直哉さんのYouTubeチャンネル『樋口直哉の料理論【Cooking theory】』で見つけた、「バターチキン」。弱火で溶かしバターをかけながら、鶏むね肉を焼くのがポイントのお料理でした。
リーズナブルで普段から出番の多い鶏むね肉ですが、パサつきやすく、上手に焼くのは意外と難しい食材です。でも、弱火でじっくり、上からも溶かしバターをかけながら焼くことで、上下からゆっくりと火が入ります。おかげで、しっとり上手に焼き上げることが出来ました♪
弱火でしっかり火が通るのかしら?と心配でしたが、それは杞憂。途中で鶏むね肉を休め、余熱で火入れするのも、重要なポイントだったと思います。
味付けはほぼ、”たっぷりのバター”ですが、レモンを絞ることで、まろやかさの中に爽やかな酸味が加わります。シンプルながらも極上のおいしさになりました。
材料が少なくてトライしやすいメイン料理なので、ぜひ一度お試しを。パサつき感のない鶏むね肉の調理法をマスターすれば、他の料理にも応用出来ると思います。
配信: あたらしい日日
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