「寒暖差アレルギー」の対処法 / AtlasStudio /PIXTA(ピクスタ)
花粉やダニのアレルギーとともに、季節の変わり目は特に増えるという寒暖差アレルギー。誰にでも起こりうるというその実態や対処法について、アレルギーのスペシャリスト、石井正則先生が解説してくれました。
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石井正則先生
▶アレルギーについて教えてくれたのは
石井正則先生
JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長。医学博士。耳鳴りやめまいなど神経耳科の専門医であり、花粉症やアレルギーにも詳しく、テレビや新聞、雑誌などメディアでも活躍中。『70歳から難聴・耳鳴り・認知症を防ぐ対処法』(さくら舎)など著書多数。
寒暖差アレルギーは生活習慣の改善で緩和できる!
寒暖差アレルギー、正しくは「血管運動性鼻炎」という症状 / イラスト/ Aikoberry
寒暖差アレルギーも、鼻水やくしゃみなどの症状が特徴。「花粉症やほかのアレルギーと症状が似ているため、『寒暖差アレルギー』と呼ばれていますが、正しくは『血管運動性鼻炎』という症状です。これは7度以上の寒暖差によって自律神経が乱れ、免疫細胞が過剰に反応し、鼻炎として現われるもの。例えば、ラーメンなど熱いものを食べたときに鼻が詰まる、鼻水が出るという経験がある人も多いと思いますが、これが寒暖差によって慢性的に起こっている状態です。脳がストレスや疲れ、睡眠不足によって過敏になっている人ほど、症状は悪化し、鼻炎のほか、首や肩の凝り、気力の低下、耳鳴りやめまいとして現われることも。寒暖差アレルギーを疑ったら真っ先に生活習慣を見直すことが大切です」
対処法1:ストレス、疲れ、睡眠不足を解消する
ストレス、疲れ、睡眠不足を解消する。寒暖差アレルギーの対処法、2つ目は?(▶︎次へ) / イラスト/ Aikoberry
寒暖差アレルギーのメカニズムは、気温、湿度、気圧の差を皮膚が感知すると、免疫細胞に影響が出て、自律神経の乱れが症状を後押ししてしまうことからです。アレルギー症状の悪化を防ぐには、休養が大切。「寒暖差アレルギーも花粉症も、ストレスなどによって免疫が落ちているのが悪化の原因。だからこそ、ストレスや疲れ、睡眠不足に心当たりがある人は、まずはしっかりと休養を取ること」。趣味や好きなことで気分転換し、リフレッシュする時間も大事です。
配信: レタスクラブ