【獣医が解説】愛犬の『かかりつけの先生』とは?動物病院を選ぶポイント、診察の際に話しておきたい事

【獣医が解説】愛犬の『かかりつけの先生』とは?動物病院を選ぶポイント、診察の際に話しておきたい事

おうちのわんちゃんの健康面でのトラブルがあったとき、誰に相談をすることが多いですか?トリミングサロンのスタッフさん、お散歩仲間などなかなか動物病院が敷居が高いと感じている飼い主さんも多いのではないでしょうか。かかりつけの先生はいますか?先生とお話ができると安心なことを書かせていただきました。

かかりつけの先生にお願いできること

かかりつけって何?という飼い主さんも多いと思います。

かかりつけの先生には以下のようなことをお願いするケースが多いです。

予防

わんちゃんが健康に過ごすために欠かせないのが予防です。

ワクチン接種や感染症予防などが挙げられます。

年齢や体質によって、今までの予防方法では体への負担がかかってしまうケースもあります。

おうちのわんちゃんの現在の状況に応じて、適した方法を相談しながら決めることが多いのがかかりつけの先生です。

状態をカルテなどに残して、把握してもらえることもメリットと言えるでしょう。

普段の身のまわりのケア

動物病院は病気のときのみに受診する場所ではありません。

一般的な病院は、耳掃除や肛門腺絞り、爪切りなどのケアも行ってもらえるケースが多いです。

トリミングサロンなどでも行うことが可能ですが、動物病院で行なう場合、万が一その際にトラブルなどが発見された際に治療への移行がスムーズな点等がメリットとして挙げられます。

また、高齢で持病がある場合なども持病の状態を見てもらいながらケアも併せて行える可能性があることなどがメリットと言えるでしょう。

定期的な健康診断

年に一回や半年に一回の健康診断を習慣化している飼い主さんも多いと思います。

毎回かかりつけの動物病院で行なうことで、おうちのわんちゃんの健康な状態の時の値を把握することができ、加齢に伴う機能低下による変化や病気の早期発見につなげることが可能となるでしょう。

日常生活の小さな変化や飼い主さんの気づきで早期に検査につなげることも可能となります。

動物病院の持つ機器によって、行える検査の項目が異なります。

血液検査は一般的ですが、併せてレントゲン検査や超音波検査、設備のある動物病院ではMRIやCTなどの検査も行える場合があります。

かかりつけの先生、どんな風に決める?

特定のかかりつけの先生がいないという飼い主さんもいるかもしれません。

どんなことを指標にかかりつけの先生を探すと良いのでしょうか。

飼い主さんの生活環境や求める獣医療によって指標となるものは様々だと思います。

一例として挙げてみました。

近さ

動物病院へ行くための手段が徒歩であったり、大型のわんちゃんを連れて行く必要や多頭飼育で一度に受診することが難しいなどのケースの場合、重視されるのはご自宅と動物病院の距離です。

地域によっては動物病院が少ない地域もあると思いますが、徒歩で移動できる距離の圏内に複数の病院がある場合もあるでしょう。

また、持病が発作などの急変を起こす可能性のあるものである場合は、すぐに駆け付けられる距離の病院だと安心です。

自分の求めるシステムの有無

飼い主さんによって動物病院に求めるものは異なると思いますが、重視したいポイントが動物病院に備わっているかどうかも大切な要素です。

例えば検査機器の充実や獣医師の数、病院の規模なども大きい方が安心できるという飼い主さんや、ゆっくりと話をできる時間を設けたり、他のわんちゃんや猫ちゃんと一緒に待つ時間を減らすために予約制をとっている病院の方が安心できるという飼い主さんなど、求めるものは様々でしょう。

お散歩仲間の口コミやホームページ掲載の情報をもとに、どのような病院かを調べても良いでしょう。

話しやすさ

かかりつけの先生は、いわば一番身近な存在で、協力して健康管理をしていく存在となり得ます。

健康面で困った時にかかりつけの先生にこまめに相談できると安心です。

どうしても相性もあると思うので、飼い主さんそれぞれにどんな面でお話のしやすさを感じるかということも異なると思います。

一番話をする機会が増えるのは、おうちのわんちゃんに病気が発覚したり、加齢とともに体の器官の機能の低下が見られるようになってきたときと言えるでしょう。

普段の予防やケアの時に、気になる病院を受診してみて、お話をいろいろしてみることをおすすめします。

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