ノロウイルスの流行時期・予防方法
ノロウイルスが流行する時期はいつですか?
11〜2月の冬の時期に感染者が増加する傾向にあります。ノロウイルスによる食中毒は1年を通して発生しています。11月頃から増加し、12月・翌年の1月がピークです。
ノロウイルスの予防方法を教えてください。
予防のポイントは以下の4点です。
持ち込まない
つけない
やっつける
ひろげない
持ち込まないとは、調理した方からの感染を防ぐため調理場にノロウイルスを持ち込まないことを指します。調理をする方は普段から手洗いや健康状態に気を遣い、体調が優れない際には調理を行わないなど、持ち込まないように心がけましょう。次に、つけないは食器や調理器具などにノロウイルスをつけないことです。そのためにも、調理前や作業が変わる際には手洗いを行い、衛生管理を徹底しましょう。やっつけるとは、食品や調理器具などに付着したノロウイルスを死滅させることです。ウイルスは熱に弱いため、食品の中心温度を85〜90度で90秒以上加熱すると、ウイルスの感染性が失われるとされています。使った調理器具は、洗剤で洗った後に85度以上の熱湯で1分以上加熱、もしくは塩素消毒液で消毒するのが効果的です。ひろげないは、二次感染が起こらない対策を指します。感染者が使用した食器や環境などの消毒、嘔吐物の処理の対策が重要です。感染者が使った食器や嘔吐物が付着したものは、個別に洗浄し消毒します。ほかにもカーテンや衣類などの洗濯も熱水や高温の乾燥機などを使うことで、殺菌効果が高くなります。また、ドアノブの消毒も忘れずに行いましょう。加えて、嘔吐物やおむつの処理にも注意が必要です。処理する際には、直接触れないように使い捨てのガウンや手袋、マスクなどを着用しましょう。嘔吐物が乾燥する前に除去し、その場も塩素消毒液で消毒して拭き取ります。処理が終わったら、空気の流れに注意して部屋内の換気を行いましょう。
編集部まとめ
ノロウイルスの検査方法や検査方法による感度の違い、費用などを紹介しました。
ノロウイルスでは、抗原検査・RT-PCR・ELISA法・電子顕微鏡などの方法で検査が行われ、各検査で検出感度は異なります。
ノロウイルスでは、症状や感染状況で診断するケースが多く、必ずしも検査を行うわけではありません。
集団感染による原因の確定や仕事や学校などの都合で確定診断が必要な際には検査を行います。ノロウイルスの症状が出た際には、病院を受診し、確定診断が必要であれば医師に相談しましょう。
参考文献
ノロウイルスに要注意!感染経路と予防方法は?(政府広報オンライン)
ノロウイルス感染症(一般社団法人日本感染症学会)
配信: Medical DOC
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