「うちの子はよくできる」親の期待が重い──学校を初めてサボった日、親の対応に絶望した瞬間

「うちの子はよくできる」親の期待が重い──学校を初めてサボった日、親の対応に絶望した瞬間

子どものことを信じるのは大切なことですが、自分の理想を押し付けるあまり、本当の子どもの姿から目をそらしてしまっていることもあるようです。今回は筆者の友人が、子どものころに経験したエピソードを聞かせてくれました。

厳しい両親

私の両親は、共に教師でした。教育熱心という言葉では足りないほど、私の教育には厳しく、子どものころから毎日の勉強はもちろん生活態度や交友関係まで、事細かに管理されていました。

両親は、自分たちの教育方針が正しいと信じて疑いませんでした。そして、その方針に従順に従う私を見て、「うちの子はよくできる」と満足げに語っていました。

私自身も、期待に応えることで両親を喜ばせようと必死になっていた時期もあったのですが……

出来心で学校をサボり……

しかし、中学に入ったころから次第にそんな両親の期待が重くなってきました。

中学1年生の秋、私は初めて学校をサボりました。仲の良い友達と共謀し、隣町のゲームセンターまで行って、暗くなるまでまで帰らなかったのです。

今思えば、仕事で忙しく、私にかまってくれないくせに、束縛だけはしてくる両親に反抗したかったのだと思います。関心を引きたくて必死だったのかもしれません。

しかし、学校からの連絡を受けた両親の反応は期待外れなものでした。

事情を説明してくれた先生に対して、両親は「うちの子がそんなことをするはずがない」「絶対にそんなことはしません!」と激怒したのです。

その瞬間、私は両親が自分のことを全く分かってくれていないことに、気づいてしまいました。

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