3.健康面での配慮を怠らない
健康面のリスクについては、猫も飼い主もどちらにも必要です。特に猫の体調が悪いときの猫吸いは絶対に避けましょう。猫に病気がある状態で猫吸いのように過剰な接触をすると、猫にとって大きなストレスになる可能性があります。
また、「人畜共通感染症」にも注意が必要です。猫から人に感染する可能性があるのは、真菌が皮膚に感染する「白癬」や、猫の排泄物経由で感染する「トキソプラズマ症」、猫の口内にいる常在菌が原因の「パスツレラ症」などです。
白癬菌やトキソプラズマは、室内飼いの猫からの感染は稀ですが、パスツレラ菌は、ほぼすべての猫が持っているため、どの猫からも感染する可能性があります。
パスツレラ菌は猫には無害ですが、人が感染すると腫れや痛み、発熱を起こし、免疫が弱い人は重症化する危険があります。
さらに、猫吸いには人畜共通感染症だけでなく、アレルギーのリスクもあります。猫アレルギーを持つ人が猫吸いをすると、症状が悪化する可能性があるため、できるだけ控えるほうが無難です。
まとめ
愛猫とのふれあいは、猫の気持ちを最優先にすることが大切です。そのため「猫吸い」も、飼い主の楽しみだけではなく、猫にとっても快適な時間であるべきです。
そのため、猫の体調やタイミングにも配慮して、猫も飼い主も楽しい時間を過ごせるように心がけることが必要です。また、衛生面にも意識する必要があります。愛猫を「かわいい」という気持ちと「責任」をうまくバランスさせるようにしましょう。
また、過剰なスキンシップによるリスクについても十分に理解しておくことが必要です。特に猫アレルギーを持つ飼い主さんは、十分にご注意ください。
配信: ねこちゃんホンポ
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