「何も聞いてないわよ!」怒って電話をしてきた母。散々説明したはずなのに #母の認知症介護日記 135

「何も聞いてないわよ!」怒って電話をしてきた母。散々説明したはずなのに #母の認知症介護日記 135

アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

母・あーちゃんが認知症になる前、父・たんたんには「一銭も渡したくない」と言っていました。なぜなら、父は常にあーちゃんの財産を横取りしようと狙っていて、とにかくお金に汚かったからです。しかし、認知症ですべて忘れてしまったようで、父と一緒に銀行関係のあらゆる手続きに回っているという衝撃的な事態に……。病気のせいとはいえ、その行動にワフウフさんはひどく失望してしまいます。それでも、実際にあーちゃんの顔を見ると哀れだと思えてくるので、とても複雑な気持ちです……。放っておきたいと思っていても、さすがに今の状態で手を引くのは無理だと感じています。

いろいろとヤバそうな予感

あーちゃんは毎月、糖尿病の検査を受けているのですが、ここのところ、こっそり甘いものを食べているせいか、その数値は悪化が続いています。そんな状態でも、先生は同じことを繰り返し言うだけで、ワフウフさんはモヤモヤ……。思い切って、甘いものを隠れて食べていることを先生に訴えても「やめてくださいね」と言って終わり。そんな声掛けでやめてくれるなら、誰も苦労はしていないはずです。

この状態でなぜその発言ができるのか……。あーちゃん、相変わらず絶不調です。

あーちゃんは、認知症の病院を足(パーキンソン病)の診察をする病院だと思っているので、予定を確認するときは「足の病院」としています。予定は紙やスケジュール帳に書いてあげているのですが……。

翌日に控えた認知症の病院の待ち合わせを、聞いていないと言いだしました。

メモに書いてあるので、それを見るように促します。

メモはすんなり見つかったようで、ひと安心です。

そして、待ち合わせの最終確認をして電話を切ったのですが……。

2時間後、お風呂上がりにスマホを確認すると、あーちゃんから不在着信が……!

かけ直しますが、電話の取り方がわからなくなっているのか、すぐに切られてしまいます。

さすがに20回以上繰り返したタイミングで、心が折れそうになります……。

やっとのことでつながったと思ったら、電話の用件は明日の待ち合わせについて。怒っていても何も始まらないので、もう一度説明しました。

しかし翌日。あーちゃんは待ち合わせ場所を間違えていて……。

さらに、ウィッグを着けていませんでした……! 干していたらなくなったと言いますが、それって前の話では??

さらに、ヒールの靴を履いているのが姉の目に留まり、姉が注意すると……。

こちらも「干していたらなくなった」そうで……。え? ブーツをベランダに干したの? なんだか、記憶が混同しているようで、いろいろとヤバそうです。

今日が認知症の病院に行く日でよかったです……。

薬がないと言いだしたかと思えば、先生の前で声を荒らげてしまったり、びしょ濡れの傘を持って長靴を履きながら「雨なんて降っていない」と言ったり、だいぶヤバイ状態だったあーちゃん。翌日は認知症の病院を受診する予定ですが、家を出る時間や待ち合わせを書いたメモを渡していたはずなのに、夜になって「明日の待ち合わせは? 何も聞いていないわよ」と電話がかかってきてしまいました。もう一度説明し、電話を終えたはずが、2時間後に鬼のような着信……。折り返しても電話の使い方がわからなくなっているのか、つながらず……イライラMAXです。

数十回のチャレンジを経てついに電話がつながったと思ったら、用件は「明日の待ち合わせは?」と……。もちろん再度説明はしましたが、結局あーちゃんは事前に伝えていた待ち合わせ場所とは違う場所で待っていて、あれだけこだわっていたウィッグも着け忘れていました。記憶が混同しているような言動も見られて、このあとの診察もヤバそうな予感です……。

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ここ最近ずっと不安定な状態が続いていたので、いつもの予定がちゃんとこなせるか心配でしたが、なんとか認知症の病院を受診できたようでよかったです。しかし、そこまでのプロセスはかなり大変でしたね。コロコロと状態が変わって、そのたびにできなくなることも変わってくるとなると、毎日何が起こるかわからず介護をする側の負担は大きそうです……。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

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