細菌・ウイルスに感染しやすくなる「好中球減少症」 原因となる疾患を医師が解説

細菌・ウイルスに感染しやすくなる「好中球減少症」 原因となる疾患を医師が解説

好中球減少症の前兆や初期症状について

好中球減少症の初期では、細菌やウイルスに感染しやすくなります。喉の痛みや寒気、高熱などがみられたり、皮膚や腎臓、膀胱、腸、肺などの合併症が現れたりすることもあります。

何らかの細菌やウイルスに感染していなければ無症状で経過することもありますが、感染症によって重篤な状態に陥るケースもあります。細菌性肺炎を合併した場合は、発熱や呼吸困難をきたしたり、髄膜炎を合併した場合は、意識障害が起きたりします。

好中球減少症の検査・診断

好中球減少症の診断は、問診や血液検査によって行われます。問診では、既往歴や使用している薬剤の有無、症状などを確認します。

血液検査では好中球や白血球、赤血球の値を調べて、感染兆候などを確認します。好中球に対する抗体の有無を調べることもあります。また、家族内に同じ病気を発症している人がいる場合は、遺伝子検査を行うこともあります。

血液中の好中球の値が1μℓ当たり1500以下の場合に好中球減少症と診断されます。

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