股関節唇損傷の前兆や初期症状について
股関節唇損傷は股関節の痛みが前兆として出現します。症状が進行すると、股関節の動かし始めに強い痛みが生じます。痛みの程度や症状は股関節唇の損傷の程度によって異なり、前方の痛みだけでなく大腿部のだるさを訴えることもあります。
また、関節唇が損傷することで股関節の構造が変化するため、徐々に股関節の可動域に制限が出現します。結果、日常生活に支障をきたすケースもあります。
股関節唇損傷の検査・診断
股関節唇損傷の検査・診断はレントゲン・MRI・CTなどの画像検査でおこないます。しかし画像所見上では異常がみられないことも多いため、整形外科テストなどの徒手検査や臨床所見などと組み合わせることもあります。
画像所見
レントゲンでは寛骨臼害不全や変形性股関節症などの股関節の形態異常を確認します。
MRIやCTではより股関節内の詳細な画像を撮影できるため、関節唇や靭帯などの状態を確かめるために使用します。
徒手検査
股関節唇損傷では、股関節を内側に捻った状態で屈曲(膝を胸に近づける動き)すると痛みが誘発されます(大腿骨寛骨臼インピンジメントテスト)。股関節を90°屈曲して足を内側に捻ったときの可動域が健側に比べて小さくなります。
配信: Medical DOC