3、帰宅恐怖症の症状とチェックポイント
うちの夫に限って帰宅恐怖症なんて、と思われるかもしれません。しかし、次のような行動が複数見られたときは、帰宅恐怖症予備軍の可能性があります。
会社が早く終わっているはずなのに、帰宅時間が遅くなった。
残業や休日出勤が多くなった。
しばしば酒を飲んで帰宅するようになった。
妻からの電話やメールへの返事がなくなった。
夕食を外で済ませてくることが多くなった。
朝起きてきた直後も、疲れがとれていないような感じがする。
帰宅しても子どもや妻との会話が少なくなった。
自分の部屋や書斎が欲しいと言うようになった。
当初は帰宅が遅いだけでも、症状が悪化すると、うつ状態に陥ってしまい、帰宅しなく(できなく)なったり、ひどい場合は家出や蒸発に繋がってしまうこともあるので、このような兆候を見逃さずに、対処をすることが大切です。
4、夫を帰宅恐怖症にさせてしまう妻の特徴
では、なぜ夫が帰宅恐怖症になってしまうのでしょうか。大きな原因の一つに、夫に対する妻の言動があります。本来、仕事が終われば家に帰りたいと思うのが普通です。
しかし、妻が食事や服装から休日の過ごし方や小遣い等に至るまで、何でもかんでも指示をして夫を管理したがる場合や、疲れて家に帰ってきた夫に、「家事や育児を手伝ってくれない」とか「○○さんのご主人は~だ」などと常に愚痴や不満をこぼしているような場合、ちょっとしたことで妻が夫に暴言を吐くような場合には、夫は、家庭内での自由がなくなり、家庭に安らぎを感じなくなります。
また、子供がいる場合に、妻が子供にばかり関心を向け夫に関心を向けなくなったり、妻と子供の関係性が深くなりすぎて夫と子供との関係が浅くなってしまったりすると、夫は家庭での居場所を失って、疎外感や孤立感を感じるようになります。
加えて、妻が家の中をきちんと掃除しなかったり、整理整頓ができていないような家だと、夫がくつろげる状況が整えられておらず、「家に帰りたい」という気持ちを削いでしまいます。
また、逆に、生真面目で完璧すぎる性格の女性が、自分が家事を完璧にこなしているのだから、と夫に過剰な見返りを求めたり、家庭内の一方的なルールを夫に押し付けたりするような場合も、夫の帰宅恐怖症の原因となってしまう場合があります。「良妻」であるが故にそれが逆に夫へのプレッシャーとなってしまうのです。
このように、家庭内における妻の言動が、妻も気がつかないうちに、夫の帰宅恐怖症の大きな要因となっていることがあるのです。
配信: LEGAL MALL