帰宅恐怖症・帰宅拒否症の妻が知っておくべき8つのこと

帰宅恐怖症・帰宅拒否症の妻が知っておくべき8つのこと

5、帰宅恐怖症の予防法

では、夫が帰宅恐怖症にならないようにするにはどうしたらよいのでしょうか。

前述の通り、帰宅恐怖症の大きな要因の一つが夫に対する妻の言動です。もちろん、妻にも夫に対する様々な言い分があるとは思います。

しかし、帰宅恐怖症になってしまった夫も、好きで家に帰りたくないわけではなく、本当は家庭に安らぎを求めているのです。ですから、夫に対する妻の態度一つで、夫が帰宅恐怖症になるのを予防することができます。妻だって家事や育児で疲れているかもしれません。共働きの場合は、専業主婦以上に妻も苦労している場合があるでしょう。ただ、夫も仕事で疲れているのです。まず家に帰ってきた夫に「お疲れさま」の一言をかけてあげるだけでも違うのではないでしょうか。

また、毎日とは言わず、2日に1回でも、夫の話を聞いてあげてみるのも良いかもしれません。甘えたい部分を持っている男性は多いので、妻が自分のことを気にしてくれると感じるだけでも違うのです。夫婦間のコミュニケーションを高めるために、夫婦で盛り上がれる共通の趣味を作るのもよいでしょう。

また、美味しい手料理や掃除の行き届いた気持ちの良い部屋のように、夫が帰ってきたいと思える家をつくることや、妻が家でだらしない恰好でいるのではなく、常に夫のためにキレイでいる、というのも夫の帰宅恐怖症を予防する効果的な方法といえます。

6、帰宅恐怖症の治療法

(1)家庭でできる改善法

夫が帰宅恐怖症になった場合は帰宅恐怖症の原因となっているストレスやプレッシャーを取り除くことが帰宅恐怖症を克服する有効な方法です。そのためには妻の協力が欠かせません。まずは、帰宅恐怖症の原因となっている妻自身の言動を見直してみましょう。

簡単ではないかもしれませんし、妻だけが悪いわけではないかもしれません。それでも、疲弊して家庭での居場所を失った夫の心を癒してあげることが、夫に帰宅恐怖症から脱してもらえる最善の方法です。

(2)精神科医による治療法

帰宅恐怖症はストレスやプレッシャーによって引き起こされるものですから、専門家である精神科医のカウンセリングや診断を受けることで改善が見込めます。

悩みを一人で抱え込まずに、上手にストレスを発散するにはどうしたらよいか、そのために、自分自身を客観的に見直すことができれば、徐々に意識が変わっていくと思います。

また、帰宅恐怖症は本人だけの問題ではないので、病気や原因、対処法をしっかり理解するためにも、家族も一緒にカウンセリングを受けることが大事です。

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