怖い上司っていますよね。でも、もしかしたらその苦手意識はこちらの思い込みで、本当は優しい人なのかもしれません。そのことを痛感し、ひとつ成長することになった、友人A子の体験談をお話しします。
苦手なBさんとチームに
私は商社で働く30歳、A子です。
今回は、新しいプロジェクトの始動に伴って、チームが発足したときのお話をします。
はじめに、チームメンバーを確認した私は憂鬱になってしまいました。苦手にしていた先輩たちばかりだったからです。お堅いと言ったらいいのでしょうか、普段まず笑顔を見せない面々で、怖いイメージがあったのです。
とくにチーム長のBさんはいつもしかめ面をしており、メールのやりとりも淡々としているため、話しかけづらさを感じていました。
この先が不安だなとため息をついていたところ、チーム長から決起会をすると言われ、当日、緊張しながらお店に向かいました。
上司にビールをこぼしてしまい、、、!
チームで一番後輩の私は、お店の人を手伝い、メンバーにお酒を配っていました。
そこで悲劇が。
乾杯を待つメンバーの気配を感じ、「早くまわしきらなければ」と、変に焦ってしまった私は、重いジョッキを何個も持っていたことも手伝って、つまずいてしまいました。
あろうことか、転んだ先にいたのはBさんで、彼の膝に思い切りビールをこぼしてしまったのです。
「す、すみません!」
私は、顔面蒼白になって謝りました。