秋・冬の事故リスクに備えよう! 運転手が取るべき対策
秋・冬の交通事故の多くは「歩行者や自転車の視認が遅れたこと」が原因です。
事故を起こさないために、運転手が取るべき対策をご紹介します。
早めにヘッドライトを点ける
秋・冬は、通常よりも早めの点灯を心がけましょう。
「まだ明るい」と思っていても、秋・冬はあっという間に暗くなります。
目が暗さに慣れない状態で運転すると、歩行者や自転車の発見が遅れてしまうかもしれません。
またヘッドライトを点けることは、歩行者や自転車への警告としても有効です。
運転手の視界が悪いのと同様に、歩行者や自転車も暗さへの変化に対応しきれていないことがあります。
ヘッドライトを点けておくことで、歩行者や自転車も自動車の存在に気付きやすくなるのです。
スピードを控え目にする
秋・冬は周囲も車内も薄暗く、スピードへの感覚が鈍りがちです。
「暗いから早く帰ろう」という意識も働きやすく、気付かないうちにスピードが出ていた……というケースが少なくありません。
秋・冬の運転は、通常よりもスピードを落とすことを心がけましょう。
スピードを落として走行していれば、状況の把握も比較的スムーズです。
衝突の危険があるときも、早めにブレーキを踏むことで危険を回避しやすくなります。
特に横断歩道がある場所では、通常よりも速度を落として走行しましょう。
もしかすると、暗闇の中を横断している歩行者がいるかもしれません。
常に「もしも」を意識する
眩惑や蒸発現象は突発的に発生しやすく、避けられない現象であるのが実情です。
運転手にできるのは、こういった現象があることをしっかりと認識し、常に事故のリスクを考えながら運転すること。
周囲の状況に配慮し、危険な兆候を見逃さないようにしましょう。
横断歩道では「歩行者や自転車がわたっているかも」、人通りの多いところでは「飛び出してくる人がいるかも」……、常に「もしも」を意識することが、事故の抑制につながります。
秋の交通事故を防ぐ! 歩行者ができること
秋・冬の交通事故を防ぐためには、歩行者や自転車側も対策が必要です。
自分が歩行者になったとき、注意すべきポイントをご紹介します。
運転手に認知されやすい工夫をする
明度の低い服は暗闇と一体化しやすく、運転手からの認知が遅れてしまうかもしれません。
秋・冬に出歩くときは、黒やグレーではなく、白や黄色、オレンジなどの色を選ぶのがおすすめです。
また街灯の少ないところを歩く場合は、光を反射する素材を身につけることも大切。
反射ベスト、反射タスキ、反射キーホルダー、反射バンド、反射ステッカー……、近年は反射グッズがさまざまあります。
夕暮れ時の外出時に身につけておけば、運転手の視界に入りやすいはずです。
このほか、ライトを持ち歩いて自身の存在を知らせるのもよいでしょう。
参考:夕暮れ時に歩行者が死亡する交通事故が多発!この時間帯の交通事故を防ぐには? | 政府広報オンライン
必ず横断歩道をわたる
薄暮における道路横断中の死亡事故の約8割は、横断歩道以外の場所で発生しています。
道路を横断するときは、必ず横断歩道をわたりましょう。
やむを得ず横断歩道がない場所をわたるときは、必ずしっかりと左右を確認してください。
「十分に余裕を持ってわたれる」と判断できるまで、横断してはいけません。
また横断歩道をわたる場合でも、左から来る自動車には十分に注意してください。
道路横断中の死亡事故の多くは、左側から来る自動車との接触が原因です。
右側の運転手が歩行者を認知してくれたとしても、左側の運転手も認知しているとは限りません。
道路中央で左側の様子を確認し、慎重かつ素早く道路を横断しましょう。
参考:薄暮時間帯の交通事故防止について|令和元年交通安全白書(全文) – 内閣府
家族で交通安全について話し合う
交通事故を防ぐには、家族全員が交通事故の危険性について理解しておくことが大切です。
子どもを交え、家族全員で交通安全について話し合う時間を設けましょう。
特に子どもは事故の危険に対する意識が低い上、交通ルールを十分に理解していません。
保護者が交通ルールの重要性を教えてあげることは、非常に重要です。
家族で交通安全について話し合うときのポイントは、仰々しくしないこと。
いつもの団らんの中で、さり気なく交通安全についての話題を取り入れてみましょう。
「あそこの道路は車が多いから、注意しないとね」「横断歩道はどこにあるか知ってる?」……、子どもの交通安全意識を高めることが、安全な生活につながります。
まとめ
秋・冬以降は日暮れが早く、運転手も歩行者も周囲を確認しにくくなります。
視界が悪いことを踏まえた上で、安全な運転・歩行を心がけることが大切です。
交通安全は、一人ひとりの意識と行動が非常に重要。一瞬の油断や過信が大事故につながるケースは少なくありません。家族で話し合い、子どもはもちろん、大人も交通安全に対する意識を高めましょう。
文/カワサキカオリ
配信: ASOPPA!
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