「自分がされて嫌なことは人にはしない!」わかっているようでなかなか難しいことのようです……。筆者の知人Aさんは自身が子どもだった頃、「親は子どもの気持ちを全然わかっていない!」と思っていましたが、親となり中学生の子どもを育てるようになった現在、あの頃の親と同じ言葉をかけているのに気がついたそうです。あなたもこんな失敗をしていませんか?
子ども時代の思い
Aさんは現在、中学生の息子を育てる母です。思春期で難しいお年頃の息子を育てていると思い出されるのが、Aさん自身が中学生だった頃のこと。
Aさんもかつては中学生で、親に向かって生意気な口をきいたり、わけもわからず無意味な行動をしたがったものでした。そして、強く思っていたのは「親は全然子どもの気持ちなんてわかってくれない」というもの。
自分は大人になっても子どもの気持ちに寄り添える大人になろうと、中学生の頃のAさんは思っていたのでした。
理想通りにいかない育児
思春期を経て、さまざまな経験を積んで大人になったAさん。結婚し子どもに恵まれ、親となって育児をすることになりました。
Aさんは初めての育児に戸惑いながらも必死に日々を過ごし、気づけば息子は中学生になっていました。素直だった小学生までとは違い、中学生になった息子は親の言うことを聞かずに反抗してばかり。
そんな息子の反抗的な態度に、ついついAさんもガミガミと怒ってしまい、思春期の息子への対応に疲れ切っていました。