「旦那が浮気した…!」
そんな青天の霹靂とも言えるような事実が発覚したとき、ショックのあまり自分が一体どうするべきなのか分からず、パニックになってしまう方は決して少なくありません。
そこで今回は
旦那が浮気する原因
浮気した旦那との関係を修復する方法
などについて、夫婦間のトラブルを数多く解決してきたベリーベスト法律事務所の弁護士が解説します。
1、旦那が浮気をする原因とは?
妻にとって旦那の浮気はショックですが、旦那としては浮気をしていても家庭を壊す気はないという場合も多々あります。
そこで、対処法を考える前に、なぜ旦那が浮気をするのか、男性の心理を知っておきましょう。
(1)妻との関係がマンネリ化している
旦那の浮気で最も多いケースは、性欲解消を目的としたものです。
男性には子孫繁栄のために女性を求めるという強い本能がありますので、性欲解消のために浮気するケースが非常に多いです。
結婚当初は妻との関係だけで満足していても、夫婦関係がマンネリ化してくると他の女性を求めたくなってしまうのでしょう。
セックスレスが原因で浮気に走るケースや、妻だけでは満足できないといったケースも、男性の性欲が浮気の原因となっています。
(2)家庭で癒やされない
性欲だけではなく、精神的な癒やしを求めて浮気に走る男性も少なくありません。
新婚時代は優しくて女性らしかった妻が、次第に旦那に対してきつく当たるようになったり、子どもたちも母親の味方をして父親を疎んじるようになると、旦那としては家庭で癒やされることがありません。
そんなとき、癒やしてくれるような女性と出会うと、浮気に走ってしまうことがあります。
(3)女性から誘われる
旦那自身が「浮気をしたい」と思っていなくても、女性の方から誘われて結果的に浮気に至ってしまうこともあります。
旦那の職場に女性社員が多い場合に起こりがちなケースです。
特に、仕事ができる男性上司は女性の部下にとっては魅力的に見えるもので、憧れの気持ちから近づいてきた女性社員と関係を持ってしまうケースが多いです。
(4)刺激がほしい
上記(1)のケースと似ていますが、性欲解消そのものよりも、刺激やスリルを楽しむために浮気をするという旦那もいます。
男女の関係は、いわゆる「許されない関係」や「禁断の関係」の方が刺激的であり、盛り上がることも多いものです。
妻との関係は周囲にも認められた「安定した関係」ですが、それに飽きてくると、生活や人生のスパイスとして、浮気による刺激やスリルを味わいたいという人もいるのです。
(5)もともと浮気性である
中には、もともと浮気性であり、他に特段の理由がなくても浮気を繰り返してしまう旦那もいます。
浮気性の男性の中には、「妻にバレなければいい」と思って罪悪感も持たずに浮気をするタイプと、悪いとは思っていても自分の意思では浮気をやめられないタイプとがいます。
後者の場合、病的なセックス依存症の可能性もありますので、クリニックなどで専門的な治療を受けさせることが最も効果的な対処法となるかもしれません。
2、旦那が浮気したときの対処法4つ
では、旦那が浮気をした場合に妻はどのように対処すればよいのでしょうか。
ここでは、浮気が発覚した直後の旦那への対応としてよくある対処法を4つご紹介します。
(1)放置する
1つ目はズバリ「放置すること」です。
「放置ってどういうこと?」と戸惑われた方も多いかと思いまが、特に何のアクションも起こさずこれまで通りに生活することで、修羅場になるのを避けられるというメリットがあります。
浮気する旦那を放っておくことで現在の暮らしを守り、子供との生活を優先することも可能になります。
旦那と離婚する気がない場合は、下手に追及して仲がこじれてしまうよりも、旦那を男性として見ること自体を諦めたほうが得策という考え方です。
ただし、放置しておくことで旦那が戻ってくることは期待できないことに注意しなければなりません。
浮気がいつしか本気の恋愛へと発展し、最終的に妻と別れて浮気相手を選ぶ男性も最近では増えてきています。
万が一でも旦那を浮気相手に取られるのはイヤ!という場合、一旦放置することを選んでも、旦那の気持ちが本気モードへと切り替わる前に何かしらの手を打つ必要があるでしょう。
(2)事実を調査する
2つ目の対処法は、旦那の浮気が事実かどうかを調査することです。
事実を確かめなければ、旦那に責任追及(法的でもそうでなくても)するかどうかを決められないものです。
旦那の浮気が疑わしい場合、まずは浮気のサインを確認してみましょう。旦那の普段の態度をよく観察して、次の特徴に該当するものが多ければ多いほど、旦那が浮気をしている可能性が高いといえます。
スマホの画面を隠そうとする
自宅でスマホの電源を切る
勤務時間外になるとスマホが圏外になることが多い
結婚指輪を急に付けなくなった
急におしゃれなアンダーウェアを履くようになった
財布に見慣れないポイントカードが入っている
妻の予定をやたら把握したがる
以上のチェックをやってみて、疑わしいと思った場合は、今後の方針を決める上でも証拠を集めて、明確な事実関係を確認した方がよいでしょう。
もっとも、浮気の決定的な証拠をつかむのは、個人ではなかなか難しいケースも多いものです。
探偵や興信所といったその道のプロに依頼したほうが、より短い時間で質の高い証拠を得ることができます。
探偵に依頼する場合には安くても数十万円、高ければ100万円以上の費用がかかりますが、ご自身でめぼしい証拠が掴めない場合は依頼を検討してみるのもよいでしょう。
(3)やんわりとくぎを刺す
言い争いはしたくないけど、ただ放置するだけなのは耐えられそうにないし、やっぱり浮気はやめさせたい…
そんなときには、次のような言い回しで「あなたが浮気していることはお見通しなのよ?」と、やんわりくぎを刺してみるのもおすすめです。
「○曜日だけ残業が多いね」
「新しい香水買ったの?時々匂いが違うね」
「万が一あなたが浮気をしていたら離婚するからね」
「私の友達の旦那さんが浮気をしていたんだって。うちだったら即離婚だよ」など
直接夫を責めるような言葉は避け、あくまでも遠回しに伝えられるような表現を選んでみてください。
(4)しばらく泳がせる
1つ目の放置と似ていますが、こちらはただ諦めたり妥協したりするのではなく、水面下で証拠を集めるために、あえてしばらくの間は泳がせるという対処法です。
「浮気してるでしょ!」と1度疑惑をぶつけてしまうと、それ以降は旦那も慎重に行動するようになるため、浮気の証拠が集めにくくなってしまいます。
また、明白な証拠がないまま夫と話し合いの場をもったとしても、「俺は浮気なんてしていない」の一点張りで逃げられてしまえば、そのまま問題自体がうやむやになりかねません。
そういった事態を避け、浮気の事実をしっかりと夫に認めさせたいと考えている場合は、やはりこちらが疑惑を抱いていることを悟られていない間に、確実な証拠をつかんでおくのが1番効果的です。
配信: LEGAL MALL