高齢の方や喫煙・飲酒習慣のある方は、普段からがんについて気になることがあるかもしれません。食道がんは加齢や喫煙、飲酒などの生活習慣が発症原因となりやすいがんです。
また食道がんは初期症状の出にくいがんとして知られています。したがって食道がんを予防し、早い段階で発見するためには事前に知識を持っておくことが必要になるでしょう。
食道がんの特徴とその予防法や早期発見方法について解説します。
≫「食道がん」を発症すると体のどこに「痛み」を感じるの?初期症状も医師が解説!
監修医師:
山本 康博(MYメディカルクリニック横浜みなとみらい)
MYメディカルクリニック横浜みなとみらい院長
東京大学医学部医学科卒業 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医 日本内科学会認定総合内科専門医
食道がんとは
食道とはのどから下って胃にいたるまでの管状の消化管であり、成人で平均25cmです。
食道の役割は呑み込んだ食べ物を胃まで送ることであり、その筋肉の働きによって食べ物を胃まで誘導します。胃の内容物の嘔吐を防ぐのも食道の役割といえるでしょう。
食道がんはこの食道に発生するがんであり、内面を覆っている粘膜からでき始めます。
食道がんは何歳から発症リスクが高くなる?
国立がん研究センターが2020年に発表した年齢階級別罹患率によると、45歳から徐々に罹患者数が増え、75~79歳が最多となっています。
男性の場合、50~54歳の罹患率が12.8%なのに対し、75~79歳になると128.2%となり10倍近くなっています。そのため、食道がんは高齢者が発症しやすいがんだといえるでしょう。
配信: Medical DOC