韓国の無印良品=韓国MUJIには、日本では売ってない商品があるらしい--そんな噂を聞きつけて江南にある旗艦店「MUJI 江南」をのぞいてきました。おやつはもちろん、レトルトパウチのカレーなど日本の無印良品にも魅力的な食の名品って、いっぱいあるじゃないですか。その韓国版があるってこと……? 興味本位でフラッと寄ってみたのですが、本気でおみやげを買う事態に発展。アツ過ぎる韓国MUJIの魅力を勝手にレポート、おみやげにオススメの5選をお届けします。
でっかいのよ。江南の無印良品が。
MUJI 江南は地下鉄の江南駅10番出口を出てすぐ。フロアは4階までありました。日本や海外からの観光客らしき姿もありましたが、衣料品やインテリアのフロアまで韓国の方もたくさん訪れていてとてもにぎわっており、ソウルでも無印良品って人気なんだ……とちょっと嬉しくなりました。ですが私が長く滞在するハメになったのは、食料品が売られている1階。段ボールどーん! お菓子ドサドサ! とずいぶんワイルドに積まれているこちらの「薬菓(ヤッカ)」、ワイルドに積まれている理由は、この前に数分突っ立っていたらわかりました。み~んな買っていくのよ!
ミニ薬菓(ヤッカ)。韓国の伝統的なクッキーという位置づけです。
バラまきみやげにも最適。「ミニ薬菓」はマスト!
一袋買って編集部へのおみやげにしてみました。韓国産の小麦で作ったミニヤッカは₩4,900(日本円で約539円)。240gで1,155kcalだそうです。
薬菓(ヤッカ)は韓国の伝統菓子で、小麦粉を練ってお花の形にして揚げてハチミツとか水あめとかで味つけした甘いものです。祭祀に供えられたりもする様子。お味はほぼ、ケーキドーナツですね。ただ、このサイズがとてもナイス。一口でも食べられて、個包装で、配り歩くのにもってこい! 【とりあえず買っておく】ことをオススメいたします。
ミニ薬菓というだけあってこのサイズ。ひとくちで食べられるサイズです。
「キムチ」を持ち帰るのは、韓国旅行者の夢でした
はじめて渡韓したとき、汁気のあるキムチをおみやげとして持ち帰ることが困難でしょんぼりしたことがあるのは、私だけではないでしょう。お肉製品などとは異なり、確か法律的に不可能ではないのですが、帰りのスーツケースの中で汁が漏れたときの惨状を考えると、キムチの購入ってなかなか勇気が出ないもの。でも韓国現地で食べるキムチって美味しいですよねー!そんな心の声を知ってか知らずか、缶詰のキムチがもう、壁のように積まれていたんです、韓国MUJIには。
切っただけのスライスキムチと、炒めたキムチの2種類がありました。
私が購入したのは切っただけのSliced Kimchi。
スライスキムチは₩2,900(日本円で約319円)。120gと小さめサイズですが、1度の食事で使い切るにはちょうどいいサイズです。
味見してみるとなかなかの酸味。日本国内のスーパーで買えるキムチってわりと甘い味付けのものが多い気がしますが、韓国MUJIのキムチは現地仕様で、ちゃんと発酵して酸味があります。これは生食でボリボリ食べるよりは、お料理に使ったほうが美味しさを楽しめる気がするなあと、豚肉やキノコを入れてキムチチゲにしてみました。本場のキムチチゲってスープやお鍋というより煮つけみたいな汁の量だなあと思っていたので、それを目指してぐつぐつ、ぐつぐつ。結果は正解。【お料理が好きな方や韓国料理に詳しい方】に、試していただくおみやげとしてイイと思います。
煮込んでも崩れず美味しい。もっと買ってくればよかったと思っています。
調理不要で韓国の味を持ち帰るなら「即席スープ」一択!
料理するのは面倒くさーい!という方には即席スープを熱烈に推薦。というのも、美味しそうなレトルトパウチのおかずもMUJIの中でいくつか発見したのですが、肉類や肉加工品って、日本国内への持ち込みは基本NG。レトルトパウチも検疫で申告が必要なのです。ただし、乾燥してお湯を注ぐタイプのものはOKなんだそう。多彩なお味が選べる即席スープは気にせず選べるし安心しておみやげとして渡せる! まず気になったのはチョングッチャンというスープ。お味噌汁なのか、納豆汁なのか、食べたことがなくってナゾだったんです。購入!
チョングッチャンは4個入りで₩5,900(日本円で約649円)。即席スープは同じ大きさの箱でもモノによって入ってる個数が異なります。
中身はこちら。日本でも見かけるタイプのレトルトお味噌汁っぽいですが……お湯は140mLほど注げと書いてあります。
じゃじゃーん! まさに「納豆入りのお味噌汁」のムード。遠くに唐辛子の存在を感じるので、小さいお子さんに「お味噌汁だよ」と出すのは、個人的にはオススメいたしません。
さすが無印! お味はしっかりしていて美味しくいただけました。ちょっとピリ辛の納豆入り味噌汁といった様相で、薄味がお好きならもう少しお湯を入れてもいいかも。しかしこの「だいたいなんでもちょっとピリ辛」具合に韓国を感じます。なぜそんなにも唐辛子を入れるのか。このほかにも酔い覚ましの干しタラのスープやユッケジャン、牛肉入りワカメスープなど種類はか~なり豊富です。自分用にも、一緒に旅行に行けなかった家族やお友だちに【現地の味をおすそ分けしたい】なら手軽でオススメ!
ベーシックにキムチスープも気になる~!
本気で辛いよ、「えごまの葉のキムチ」パウチがガチ過ぎる!
そして、いきなり上級者向けになるのが「えごまの葉キムチ」です。レトルトパウチで常温で持ち帰ることができ、110gで₩3,500(日本円で約385円)と価格も良心的。えごまの葉って風味が強く、苦手な方もいらっしゃいますが、韓国料理においては特徴的な食材。しばらくは食卓のおかずのひとつになりそうだし、好きな方にはとても喜ばれることでしょう、とひとつ購入。開封して保存容器に詰め替えてみました。
わりとコンパクトに収納されています。
ガラス容器に出すとこんな感じ。黄色いツブツブは唐辛子の種でしょうか。
炊きたてのごはんにのせて、まずはいただきまーす!
辛い!
うっわ、うっそ、え、マジで、辛くない? 私は「辛ラーメン」をまあそりゃ辛いよね、と言いつつも涼しい顔で食べられる程度の味覚と痛覚ですが、これ、ちゃんと辛いです。韓国MUJI、ガチで現地向けに味付けしてる。お味もしっかりついていますので1食1~2枚でも白いごはんを十分楽しめました。あ、でももちろん美味しいので、こういったレトルトパウチのおかずでお肉を使っていないものは、【辛いのが大丈夫な方へ】のおみやげにぜひ! 次の渡韓でも買って帰ろうと思う味です。
韓国食堂気分を気取るなら「とうもろこし茶」のティーバッグ
相手を問わず韓国らしい味を渡せる点がポイント高いなあと思うのが「とうもろこし茶」です。韓国の食堂であたりまえのように提供されるとうもろこし茶、最初は美味しいのかよくわからないままいただいた記憶があるのですが、韓国料理がずいぶん浸透した昨今、たまあにいただくと「韓国の味!」とちょっと嬉しくなるのは私だけでしょうか。そのとうもろこし茶がティーバッグになっております。
とうもろこし茶は8バッグ入りで₩4,900(日本円で約539円)。このほかにも五味茶など韓国らしいお茶がいくつかありました。裏面の原材料がとうもろこし100%のみだったのも好感度大。
お味は韓国料理の食堂で提供されるあのコーン茶そのもの。ノンカフェインなので年配の方や妊娠中の方にも気軽に渡せるのも◎です。【健康志向の方や、辛いものが苦手な方に】韓国の味を届けたいときの選択肢としていかがでしょう?
コレもアリかも?番外編
気になる商品はまだまだありました。韓国っぽいな~と思ったのが「とうもろこしのお菓子 スパイシー味」。
80gで400kcal。とうもろこしのお菓子 スパイシー味は1袋₩1,900(日本円で約209円)。
袋の上部には「昔のお菓子」って書いてありますが、まさに! 最初あまくて、後からピリッとくるサクサクのお菓子です。街中で売っているトーストやサンドイッチもそうですが、韓国って結構、本来しょっぱいものに砂糖をふりかける文化があるような気がします。その「わりと砂糖かけちゃう」文化を体感できるかもしれません。油っこくはなく、どうやらヴィーガン認証を受けてる様子ですよ。しょっぱくはないからおつまみというよりは、大人のお茶うけ菓子向きかも。小さいお友だちには辛いかもしれないですが、韓国のお子さんはこのくらいの辛さはOKなのかもしれないなあと思いながらポリポリ食べました。
そして、季節商品と思われる「チェジュ青みかんのそば」も大々的にディスプレイされていて可愛かったんです。
「チェジュ青みかんのそば」は126gで380kcal。₩5,900(日本円で約649円)です。たれは150mLの水で希釈。青みかんチップを入れておくと◎。そばは7~8分茹で、水洗いし水気をきってたれをかけていただきます。
マッククスと呼ばれる冷たい汁なしそば? がおそらく定番品で、チェジュ青みかんのそばはおそらく夏季の商品のよう。季節ごとに異なる味の麺ものが登場している予感なので、訪れた季節のおそばを試すのも楽しそう。店頭のディスプレイに「とても かんたん 1人前5,900ウォン」と親切に日本語で書かれていて思わず笑顔になりました。
チルドコーナーにはキンパやごはんの上におかずが乗った小さなお弁当が売られていて、現地にお勤めなのかお住まいなのか、洗練された雰囲気の女性がさっと買っていく姿が印象的でした。
そして、日本でも販売されている商品も複数発見! パッケージも日本語のままなんです。お湯を入れてもいいけどそのまま食べても美味しい「ミニラーメン」、けっこう幅を利かせていましたよ。
どうやらかなり売り上げの上位にいる雰囲気だったのが「てんさい糖ビスケット」。入口すぐにも奥にもあちこちに陳列されていました。これ美味しいですよね~! 美味しさを韓国の人々と共有できてるんだなと思うと、なんだか嬉しい。
以上、2024年秋に韓国の無印良品で見つけた日本へのオススメおみやげ情報でした。渡韓の際、効率的におみやげをゲットして旅行を楽しんでくださいね!
otona MUSE Y
配信: オトナミューズウェブ
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