【子供を連れて別居】別居が子供に与える影響と注意すべき7つのポイント

【子供を連れて別居】別居が子供に与える影響と注意すべき7つのポイント

5、別居後、離婚となった場合の子どもの親権・面会交流権について

離婚に至った場合の親権と面会交流についても見ていきましょう。

親権とは、未成年の子どもを監護、養育する権利のことを指しています。

子どもの財産を管理する責任があり、子どもの代理人としての権利や義務も含まれることに。子どもが成長していく上での保護者の権利と義務と考えればいいでしょう。

そして面会交流とは、子どもが離婚して非親権者となった親もしくは離婚前でも別居した親に会うことです。

面会交流は、民法766条で根拠が求められます。

面会交流は子どもの利益になりますから、親の勝手で面会を妨げることはできません。

ただし、子どもにとって面会が不利益だと判断された場合には、面会交流が認められないケースもあるでしょう。注意したいポイントです。

親権者については、両親の話し合いで決められることが一般的です。

しかし、双方譲らず、親権を欲しがった場合には、家庭裁判所での調停で決められることになるでしょう。

それでも決まらなかった場合には、裁判に発展する可能性もあります。

配偶者は面会交流を認めることで、親権を譲る可能性もありますから上手に話し合いを進めていきましょう。

とはいえ、なかなか話し合いが進まない、法律的に難しいなどの状態になる前に親権や面会交流については、弁護士に相談するべき項目です。

スムーズな話し合いと、あなたと子どもの意思を尊重した話し合いを進めてくれることでしょう。

迷ったならまずは信頼できる弁護士に相談してください。 

6、別居や離婚に踏み切る前に…子どもに伝えて欲しいこと

別居や離婚に踏み切る前に子どもの心のケアを忘れてはいけません。

子どもは両親の犠牲になってはいけないのです。

そのために子どもに事前に伝えるべき内容についてご紹介しましょう。

(1)別居をしても両親共に愛している

大事なことは両親共に子どものことが大好きで愛していることを伝えることです。

子どもと暮らせない親でも子どもが嫌いになったわけではないときちんと伝えない限りは子どもにはわかりません。

そして、別居をしても、親はいつまでの子どもの親なのだとしっかり伝えてください。

会いたくなったら、できる限りは会えるようにするということも最初に伝えてあげた方が安心できます。

(2)困ったこと、わからないことは何でも聞いても良いんだよ

両親の別居で困るのは子どもです。

例えば、父親参観などがあった場合には、父親が来られない子どもは困りますし、恥ずかしいかもしれません。

そういう状況の場合には、何でも正直に話して構わないのだと伝えてあげましょう。

(3)誰かが悪いわけではない

子どもは両親の別居は自分のせいなのかもしれないと罪悪感を感じているケースがあります。

そして、場合によっては、どちらかの親を恨むケースもあるでしょう。

しかし、両親の離婚はそんな簡単な話ではありません。

誰か1人だけが悪いわけではないのだとしっかり伝えてあげましょう。

当然、配偶者の悪口も言わないように注意してください。

もちろん、子どもが悪いはずもありません。

子どもには何の責任もないのだと伝えてあげることが大切です。

(4)別居や離婚の理由をきちんと伝える

曖昧にしてしまいがちな別居や離婚の理由ですが、実は曖昧にするべきではありません。

子どもは真実を知りたがっています。

難しいからと適当に済ませるのではなく、子どもにも理解できるような言葉できちんと説明してあげましょう。

例えば、夫の浮気が原因ならば、「パパは、他の女の人が好きになっちゃったの。ママとあなたのことも好きだけど、他の人と生活したくなったんだって。ママは、あなたが好きだから、一緒に暮らしてくれる?」などです。

あなたが話をするのが辛くても、何も知らない子どもはもっと辛いのだと認識しましょう。

勇気を出して早い段階で伝えることが大切です。

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