3、子どもがいる場合の離婚に最適なタイミング事例
(1)子どもが幼児のケース
子どもがまだ小さく赤ちゃんで、離婚の意味もまだ正確に理解できていない年齢の場合には、早いうちに離婚を進めるのも一つの手段です。
苗字が変わったところで、周囲のお友達におかしいと感じられることもありませんし、幼稚園や保育園は学校よりも安易に変わることができます。
いじめの心配もありませんし、まだわからないうちの離婚の方が子どもの心の傷は比較的浅く済むかもしれません。
喧嘩が多い夫婦は子どもが精神不安定になってしまうため、できるだけ離婚を急いだ方がいいかもしれません。
(2)子どもが受験生の場合
受験前の離婚は子どもの精神バランスを崩しやすいので、適切とは言えません。
とはいえ、小学校・中学校・高校・大学の入学前の離婚は、転校の必要もないため、適切なタイミングです。 そのため、離婚することを踏まえた受験先を検討しましょう。
受験に無事に合格できたら入学前に離婚を迅速に進めればいいのです。
入学前のタイミングで引っ越しもできますし、子どもの苗字が変わったとしても、違和感はありません。
子どもが未成年の場合には、入学のタイミングまで離婚は待つようにしてください。
(3)子どもの数が多い場合
子どもの入学を踏まえた離婚のタイミングをご紹介しましたが、そもそも子どもの数が多い場合には、タイミングがうまく合うとは限りません。
このケースの場合には、思春期に近い子どもの入学のタイミングに合わせることがベストかもしれません。
つまりは中学校の入学前です。
ただし、子どもの個性はぞれぞれです。
あなたの目から見て、1番精神的にバランスを崩しやすい子どもの入学前を検討するのも1つの方法です。
男女でも違います。
実は男の子の方が精神的には弱い可能性があります。
ですが、女の子の方が周囲を気にする可能性もあるでしょう。
子どもの個性に合わせた離婚にぴったりなタイミングをあなたが上手に探してください。
(4)子どもが成人していたら?
子どもが成人していた場合には、同居をしていないならば子どものことは気にする必要はありません。
夫婦の事情で離婚のタイミングをはかってください。
同居をしている子どもがいる場合には、子どもにも離婚の相談をしてみましょう。
もしも結婚をもうすぐ控えた子どもがいた場合には、子どもが無事に入籍を済ませた後に離婚した方が無難かもしれません。
4、子どもがいない場合の離婚に最適なタイミング
子どもがいない場合の離婚のタイミングは、子どもがいる場合と比較すると難しくはありません。
あなたが離婚後も生活していく能力があるなら、離婚事由と配偶者や状況によって決めていきましょう。
子どもがいませんから親権や養育費などで悩む必要はありません。
慰謝料を請求するなら、離婚事由に該当する証拠を集めた後ならいつでも離婚のタイミングといえるでしょう。
もしも、慰謝料が期待できない状態の場合には、少しだけタイミングを待つのも賢い選択です。
ただし、いずれは離婚をしたいなら早ければ早いほど、あなたの社会的な立場は守られるかもしれません。
若いうちの方が就職先も見つけられますし、惰性で婚姻を続ける必要もないからです。
配信: LEGAL MALL