アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
薬の管理ができず、言動と行動が一致しないことも多々あるなど、ここのところ絶不調が続いている母・あーちゃん。病院の待ち合わせも、起床時間から家を出る時間まで細かくメモに書いて渡していたのに、前日の夜に「明日の待ち合わせは?」と電話がかかってくる始末。しかも、伝えた場所とは違うところで待っていて、ワフウフさん姉妹は振り回されっぱなしです。そんな状態で、嫌な予感がしつつ認知症の病院の受診日がやってきて……。
母の財産を守らなきゃ…!
今日は認知症の病院の受診日。先生は、いつものように穏やかにあーちゃんの顔を見ながら話してくれました。あーちゃんも、少し不安な様子を見せながら話し始めます。その後に続いて、ワフウフさん姉妹は、あーちゃんと同居する父が、娘が持っていると知りながら通帳を勝手に再発行した話をしました。診察を終え、先生から呼び止められたワフウフさん。先生は険しい顔で「お父さんと物理的に離したほうがいい」と、施設への入所を提案しました。思いがけない展開に、ワフウフさんは動揺を隠しきれません。
先生から施設の提案をされたことを姉に話すと、姉もたいそう驚いていて、とにかく第三者に相談してみようという話になりました。
※たんたん:ワフウフさん姉妹の父、あーちゃんの夫
相談にのってくれたのは、専門機関の相談員で60代くらいの女性。あーちゃんから通帳を預かる際に「預金の管理を娘たちに頼みたい」と一筆書いてもらっていたのですが、法律上では配偶者の権利が強く、この一筆はまったく通用しないとのこと……。
このアドバイスを受けて、後見人(他人の法的な代理人として財産管理や身上監護などをおこなう人のこと)の申し立てをすることにしました。
父との話し合いで、一筆もらって預金管理をしていると主張するつもりだったので、出鼻をくじかれました。
この日、あーちゃんと銀行へ行く予定で、待ち合わせをしていたのですが、なぜか父からメールが……。どうやら父も、一緒に銀行に行くつもりでいるようです。
銀行に行く前、後見人の申し立てをするための書類をもらいに家庭裁判所へ行き、担当者の長話にイライラ……。
途中、あーちゃんから連絡が入ったので、家で待つように言いました。
すると、しばらくして父からも連絡が。あーちゃんのときと同様に、家で待っててと姉が言ったのですが……。
なんで銀行にいるの!? これって、どう考えても通帳の再発行をしようとしているよね……??
先生から、施設に入れてでもあーちゃんと父を離したほうがいいと言われたと、姉にすぐ報告。もちろん姉も驚いていましたが、近いうちに地域包括センターに相談予約を入れていたので、そのときに施設についても聞いてみようということになりました。……が、その前に父があからさまにあーちゃんの預金を狙って動き出してしまったため、後見人の申し立てをしようかということになり、予備知識を入れるために成年後見制度の相談センターへ。
相談員は60代くらいの女性。私たち姉妹の疑問にいろいろと答えてくれましたが、結局わかったのは、法律上は配偶者の権利が強く、あーちゃんから通帳を預かるときに書いてもらった「預金の管理を娘たちに頼みたい」という一筆にも、公的な効力は何もないこと。父との話し合いで、あーちゃんから一筆もらっていることを主張するつもりだった私たちは、見事に出鼻をくじかれました。
父に対抗するためには後見人の申し立てをしておいたほうがよさそうなので、姉と一緒に家庭裁判所へ行って提出書類をもらうことにしました。しかし、その間にも父は、この前とは違う銀行の通帳を再発行しようとして動いているようです。あーちゃんの財産、ちゃんと守ってあげないと……!
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あーちゃんの認知症が進行するにつれて、周りの状況も変わってきましたね。施設についてどうするのかを考える一方で、不穏な動きをする父にどう対抗するのか……。相談できる窓口はいろいろとあるので、うまく活用して専門家のアドバイスを受けながら、良い方向へ向かってほしいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。
配信: 介護カレンダー
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