フランス東部にある町ブザンソン(Besançon)。
電車を降り駅から出て遠くに見える山々の緑を見ながら街に向かって歩くと、肺に入る空気がきれいな気がします。
中心街を突っ切り、ヴィクトル・ユゴーの生家の前も過ぎ、傾斜が少しきつくなる坂道を上った先にあるのが旧城塞のシタデル(Citadelle)です。
小山の上に広がるかつて戦いの舞台になった建物が、今は動物や魚コーナーに城塞の設計者であるヴォーバン(Vauban)を紹介する館、それにフランシュ・コンテのチーズや酪農の歴史を学べる館等、大人も子どもも飽きさせないコーナーが敷地内に広がっています。
また「兵士館」では、従軍中の暮らしの様子をオブジェやイラスト付きのクイズ形式で学べたり、仮装体験もできます。
2024年の目玉イベントは「星の王子さま」とコラボし、エコロジーをテーマにした企画。
シタデル内の複数の場所で、子供達が遊びながら自然環境について触れられるアイディアが各ブースに詰まっているのです。
例えば生物や自然環境を体感できるスペースでは、鳥や葉っぱの形に切り抜いた色紙に思いついたメッセージを自由に書いて貼ることができます。
これは子どもたちが自然環境を考えるきっかけを作る事ができるでしょう。
「星の王子さま」の作中のキャラクターにも出会え、ブティックではグッズ販売も。
このブザンソンのシタデル、2023年夏から「レジスタンス・追放博物館」(Musée de la Résistance et de la Déportation)がオープンし、更に充実しています。
展示物やヘッドフォンで聞くことができる証言、映像等をじっくり見ようとしたら休憩時間も取ったほうが良いでしょう。
「レジスタンス・追放博物館」では入口のロッカーに荷物を置いて回れるのが助かります。
城塞内を歩く体力を温存するなら駅近くからバスでも行けます。
レジスタンス・追放博物館の入場は10歳から。
配信: ワウネタ海外生活
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