胃腸の調子を整えるには…黒い点が出てから食べないともったいない!
バナナを追熟させると、皮の表面に黒い点がたくさん出てきます。「シュガースポット」と呼ばれるもので、この黒い点がたくさんあるほど、しっかり熟して甘くなっている証拠です。
シュガースポットがたくさん出るほど熟したバナナは、リン脂質と呼ばれる栄養素が豊富です。リン脂質にはさまざまな働きがありますが、そのひとつが、胃の粘膜を守ってくれるというもの。胃潰瘍の予防にも効果があるとされていて、胃の調子を整えたいときにはシュガースポットがたくさん出て全体が黒っぽくなるくらいまで追熟させるのがおすすめです。
なお、黒っぽくなるほど熟したバナナは、ビタミンCが減ってしまうという欠点もあります。そのため、美容のためにビタミンを取りたくてバナナを食べる場合は、あまり熟させすぎないよう気をつけましょう。
目的にあわせてバナナのメリットを最大化しよう!
バナナには多岐にわたる栄養素が含まれているため、どの段階で食べても何かしらの栄養素をちゃんと取ることができ、フルーツのなかでもかなり「優等生」と言うことができます。一方で、腸活や美容など、目的を持ってバナナを食べる習慣をつけようとしている場合は、どの段階で食べるかが重要です。
今回ご紹介した、「もったいない」を避けるコツを押さえて、バナナのメリットを最大化しながらおいしく楽しんでくださいね。
■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部
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配信: サンキュ!
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