横領している人の特徴として
買い物が好き
ギャンブルが好き
恋人に貢いでいる
ブランド品が好き
推し活で遠征している
借金がある
など、多額のお金を必要としている傾向があります。
そこで今回は、
横領してる人の特徴とは?
横領を防止する方法
横領されたときの対処法
などについて解説していきます。
1、横領してる人の特徴とは?
「横領してる人の特徴」と聞いて、どんな内容が思い浮かびますか?「いかにも悪そうな人」「普段から素行が悪い人」「会社でもよく問題を起こす人」などをイメージする方が多いかもしれません。
実は、横領は「まさかこの人が…?」と思われるような意外な人物によって行われることが多いのです。そのため、横領をする人の特徴を一言で「〇〇な人」と示すことはできません。
しかしながら、「不正のトライアングル理論」という理論を活用することで、ある程度横領する可能性のある人の特徴を割り出すことができます。
不正のトライアングル理論では、「動機」「機会」「正当化」の3つの要素をもとに不正を起こしやすい人の特徴を考えます。
(1)横領する動機がある
1つ目の要素は、横領する動機です。横領はそれ自体許されないものであり、本人も横領をしてはいけないこと自体は理解している場合が多いです。それにもかかわらず横領するということは、本人に何らかの強い動機があります。
横領してる人の動機としては、たとえば次のようなものが考えられます。
ギャンブル依存や借金返済等、どうしてもお金が必要である
普段自分のことをいじめてくる上司を困らせたい
会社に対して過度な不満を抱えている
仕事の責任やノルマに対する大きなプレッシャーを抱えている
この他にも、横領してる人の動機は様々ですが、共通して言えることは、リスクを冒してまで横領するほどの強い動機があるという点です。
(2)横領できる機会がある
「どうしてもお金が必要だ」「会社や上司に不満がある」等、いくら横領の動機があったとしても、横領できる機会がなければ横領を実行に移すことはできません。横領してる人には、「やろうと思えばできる」という横領できる機会が与えられているのです。
たとえば、以下のような特徴があります。
会社のお金に関する管理がずさんである
会社の経営陣でなくても会社のお金にアクセスすることができる
会社や経営陣がお金の細かい流れを把握していない
不正が起きてもすぐには発覚しにくい職場環境である
(3)不正を正当化する性格である
横領してる人の中には、自分が行った不正に都合の良い言い訳をつけて「自分は悪くない」「悪いのは会社(上司)だ」などと考え、自分の不正を正当化する人がいます。
たとえば、以下のような言い訳が考えられます。
横領できるくらい、ずさんな管理をしている会社が悪い
自分のことを正当に評価しない上司に問題がある
この仕事量でこのくらいの給料しかもらえないのはおかしい
会社がお金の管理をしっかりしていないのだから、ちょっとくらい盗んでも問題ない
2、横領されやすい会社の特徴
横領しやすい人が会社にいても、会社の管理が厳重であればなかなか横領を実行に移すことはできません。横領が実際に起きてしまう背景には、横領されやすい会社の特徴というものもあります。
(1)お金の管理を社員に丸投げしている
お金の管理を社員に丸投げしている会社は意外と多いのではないでしょうか?経理に任せている等の理由で、経営陣がお金の流れを把握できていないこともあるでしょう。
そのような状況では横領が起きても気付きにくいですし、お金の管理を任された社員としても「どうせ気づかないだろうから少しくらい横領しても大丈夫だろう」などと考えやすくなります。
(2)社員を疑うことが一切ない
社員のことを信頼するのは大切なことですが、一切疑わないのは危険です。
どれだけ信頼できる社員であっても、一時の気の迷いで横領をしてしまう可能性はゼロではありません。社員のことは信頼しつつも、万が一の場合に備えてお金の管理はしっかり行いましょう。
(3)経営陣が経理に疎い
経営陣が経理に疎い会社も多いでしょう。経営陣がお金の流れをしっかり把握していなければ、万が一、横領が発覚した場合に「誰が」「いつ」横領したのかについて詳細解明が難しくなります。
お金の管理は経理に任せている企業も多いとは思いますが、経営陣もお金の流れはしっかり把握しておきましょう。
配信: LEGAL MALL