3、慰謝料請求するために有効な証拠は?
また、浮気を理由として慰謝料請求するためには、証拠が必要です。
まずは、LINEのトークやメールなどのやり取りをチェックしましょう。
これらにおいて、肉体関係を示すものがあったら、かなり有効な証拠となります。
たとえば、旅行に行く話をしていたり、「この前はよかった」などと性交渉の感想を言っていたり、相手の家に泊まりに行ったりしていることが明らかになれば、メールだけでも不貞の証拠になります。
また、スマホ内のアルバムなどでも良いのですが、写真や動画も有効な証拠となります。
特に裸の写真や上半身裸の写真、2人で撮影した性的な写真などがあれば、有効です。
さらに、浮気相手の家に通っていることがわかる交通ICカードの履歴やETCカードの履歴なども証拠となるケースがあります。
相手と頻繁に通話していることがわかる電話の通話履歴なども浮気の証拠に使うことができます。
探偵事務所に尾行調査を依頼して、浮気現場を押さえることができた場合の調査報告書は、非常に有効な浮気の証拠となります。
自分で証拠集めができない場合には、一度利用を検討してみると良いでしょう。
4、具体的な浮気慰謝料請求の手順
最後に、具体的に慰謝料請求を行う手順をご説明します。
(1)まずは話し合いで請求する
慰謝料を請求したい場合、まずは相手に対して任意での支払いを求めます。
通常は離婚と同時に慰謝料請求するでしょうから、離婚の条件として慰謝料を支払ってもらうようにします。
(2)話合いが無理な場合、離婚調停
話合いでは慰謝料を支払ってもらえない場合には、離婚調停をします。
離婚調停では、裁判所が間に入って離婚と慰謝料問題についての調整をしてくれます。
このとき、浮気の証拠も示して、調停委員から相手を強く説得してもらえるように進めていくことがポイントとなります。
(3)調停でも無理な場合、離婚訴訟をする
離婚調停をしても、相手が慰謝料支払いに応じず不成立になってしまった場合には、離婚訴訟をする必要があります。
きちんと証拠があれば、離婚訴訟によって、離婚と慰謝料支払い命令を出してもらうことができます。
訴訟を有利に進めるためには、弁護士によるサポートが重要なので、離婚問題に強い弁護士を探して依頼しましょう。
配信: LEGAL MALL