5、同窓会をきっかけとする不倫で慰謝料請求できる?
最後に、同窓会をきっかけにした不倫で慰謝料請求する方法をご説明します。
(1)慰謝料請求できるケースとは?
不倫で慰謝料請求できるのは、パートナーと結婚している場合です。
ただし、法律婚だけではなく、内縁関係の事実婚でも慰謝料請求することはできます。
これに対し、単に交際しているだけ(彼氏彼女の関係)では、慰謝料請求は認められません。
(2)不倫慰謝料請求するためには証拠が必要!
次に、慰謝料請求するには証拠が必須です。証拠がないのに慰謝料を請求しても、相手は「不倫なんかしていない」としらを切ることが予想されるからです。
不倫の慰謝料は、先にも言いましたが、「パートナーと浮気相手が肉体関係をもっている証拠」です。
具体的には、以下のようなものを集めましょう。
パートナーと浮気相手が交わしたメール
パートナーと浮気相手が一緒に移った写真
パートナーや浮気相手の性的な写真
パートナーと浮気相手がデートしたときに使ったホテル等の領収証
パートナーと浮気相手の通話記録
パートナーと浮気相手が不倫している現場を押さえた探偵の調査報告書
自分で十分な証拠を集めきれない場合には、探偵社の力を頼ることも必要です。
(3)慰謝料請求するための手順
慰謝料請求をするときには、以下のような手順で進めましょう。
①まずは、内容証明郵便で請求する
慰謝料請求をするときには、浮気相手に対して内容証明郵便で請求書を送るところから始めます。
内容証明郵便を送ると、相手に確実に慰謝料請求した証拠が残り、相手から「慰謝料を支払えとは言われていない」などと言い訳されることがなくなるからです。
②交渉して、支払いについて合意する
内容証明郵便を送ったら、その後、相手との間で慰謝料の金額や支払い方法について、交渉をしなければなりません。
支払い方法というのは、分割払いをするか一括払いにするかなどの内容です。
合意ができたら、その内容を「慰謝料支払いに関する合意書」にまとめておきましょう。
特に、分割払いにする場合には、公正証書にしておくことをお勧めします。
③訴訟を起こす
話合いによっては相手が支払いに応じない場合には、慰謝料請求訴訟を起こす必要があります。
訴訟では、証拠があることしか認められないので、探偵事務所に依頼して作成した調査報告書が、極めて重要な資料となります。
まとめ
パートナーが同窓会に行くときには、浮気させないように注意しましょう。
万一浮気した場合には、早めに対応することで、泥沼の離婚騒動を避けることができます。
そのために重要なのは浮気の証拠です。
自分では証拠を押さえられない場合、探偵事務所などに依頼して、確実な調査報告書を手に入れましょう。
監修者:萩原 達也弁護士
ベリーベスト法律事務所、代表弁護士の萩原 達也です。
国内最大級の拠点数を誇り、クオリティーの高いリーガルサービスを、日本全国津々浦々にて提供することをモットーにしています。
また、所属する中国、アメリカをはじめとする海外の弁護士資格保有者や、世界各国の有力な専門家とのネットワークを生かしてボーダレスに問題解決を行うことができることも当事務所の大きな特徴です。
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