「胃腸炎のときに食べてはいけないもの」はご存知ですか?初期症状も解説!

「胃腸炎のときに食べてはいけないもの」はご存知ですか?初期症状も解説!

胃腸炎の症状・治療法

胃腸炎の初期症状はありますか?

胃腸炎の主な症状には、嘔吐・下痢・腹痛・発熱があります。通常の経過としては、嘔吐・腹痛・下痢の順に初期症状が現れる場合が多く、場合によって発熱が生じることもあります。胃腸炎は身体の免疫力・抵抗力が落ちているときに罹りやすいので、しっかり水分を補給して自然治癒を待ちましょう。もし水が飲めない状態の方は、放っておくと脱水になってしまうおそれもあるので、医療機関を受診して点滴や吐き気止めを飲みながら水分を補給してください。

胃腸炎の治療法について教えてください。

胃腸炎には特別な治療法は特になく、症状に応じた対処療法となります。ほとんどの場合は、脱水症に気をつけながら自然治癒するのを待つこととなるでしょう。また、胃腸炎のほとんどがウイルス性(まれに細菌性)ですが、ノロウイルスなどウイルス性胃腸炎にも特効薬はありません。水分を飲んでトイレに何度も通い、ウイルスを体外に排出すると自然に快方に向かいます。そのため、下痢がひどいからと下痢止めを飲むのは胃腸炎の治りが遅くなるので注意が必要です。市販の整腸剤にも下痢止めが含まれているものもあるので注意してください。下痢止めの使用は、必ず医師の判断を仰ぎましょう。

胃腸炎の予防方法はありますか?

基本的な予防方法は、手洗いです。帰宅時や調理の前、トイレの後には石けんをよく泡立てて指と指の間もよく洗い、手洗い後は清潔なタオルで手を拭いてください。また、 湯通し程度の加熱では、ウイルスの感染力は失われません。二枚貝などは中心部まで十分に加熱して調理しましょう。家人が嘔吐した場合の処理には必ず使い捨ての手袋を使い、次亜塩素酸ナトリウムが入った希釈液(塩素系の除菌剤500mlのペットボトルにキャップ2杯を水で薄めたもの)で丁寧に拭いてください。手洗い・清拭の注意点として、アルコール消毒は胃腸炎ウイルスには無効ですので覚えておきましょう。

胃腸炎は内服薬で治りますか?

胃腸炎のほとんどは、自然に治ります。症状ごとの対処療法なので、特効薬はありません。下痢止め薬(止しゃ薬)は、病気の回復を遅らせることがあるので使用しないことが望ましいでしょう。また、抗生物質は細菌性の胃腸炎にしか効きません。ほとんどの胃腸炎はウイルス性であるため、抗生物質を飲むと副作用などデメリットのほうが大きいでしょう。ただし、血便が出た・緑色の嘔吐物が出た・下痢と嘔吐が続いて脱水症状になった・熱が続く場合は、速やかに医療機関を受診してください。急性下痢症は多くの場合自然に軽快するため、原則使用しませんが、下痢・脱水症状がひどい場合には医療機関で点滴を行うなどの治療が必要になります。

編集部まとめ

今回は、胃腸炎のときに食べたほうがよいものや避けたいものについてまとめました。胃腸炎のなかでも特に多いウイルス性胃腸炎は、人から人へ移る感染症の病気です。子どもや高齢者は重症になりやすいため、家内感染にも注意が必要です。普段から手洗いの励行や経口補水液の備蓄など、家庭内でできる感染対策も講じておきましょう。

また、胃腸炎のときはまず水分補給が大切です。吐き気がひどくて食べられないときは無理して食べないようにしてください。食べられる状態になったら、おかゆやうどんなど消化によいものから食べ始めましょう。今回ご紹介したような調理法も参考に、胃腸に優しく消化のよいものをゆっくりよく噛んで食べ、食後は安静にして快方を待ってください。

参考文献

胃腸の調子が悪い時の食事(独立行政法人東京都立病院機構)

感染性胃腸炎を予防しよう(宮城県)

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