「大腸がんを疑う腹痛」の特徴はご存知ですか?前兆となる初期症状も医師が解説!

「大腸がんを疑う腹痛」の特徴はご存知ですか?前兆となる初期症状も医師が解説!

大腸がんを発症すると、お腹のどこに痛みを感じる?

お腹の右側の痛み

大腸のうち、右側に位置するのは盲腸や上行結腸、横行結腸です。それぞれの部位にがんができた場合はお腹の右側の痛みを生じる可能性があります。右側の大腸がんでは貧血が原因で発見されることが比較的多いとされています。お腹の右側の痛みや貧血が気になる場合は内科・消化器科を受診しましょう。

お腹の左側の痛み

大腸のうち、左側には下行結腸やS状結腸があります。これらの部位にがんができた場合はお腹の左側の痛みを生じる可能性があります。左側の痛みに加え、便秘や血便がある場合は注意が必要です。気になる症状がある場合は内科・消化器科を受診しましょう。

下腹部から肛門部の痛み

大腸のうち、下腹部〜肛門部にはS状結腸や直腸があります。これらの部位にがんができた場合は下腹部〜肛門部の痛みを生じる可能性があります。S状結腸がんや直腸がんでは便が細くなるなど便の排便習慣が変化することが多いため、これらの症状には注意が必要です。気になる症状がある場合は内科・消化器科を受診しましょう。

大腸がんを発症し、腹痛を感じる場合のステージ分類

ステージ分類

ステージ0:がんが大腸の粘膜内に留まるもの
ステージⅠ:がんが大腸の固有筋層までに留まるもの
ステージⅡ:がんが固有筋層を超えて浸潤するもの
ステージⅢ:がんの深さにかかわらず、がんがリンパ節に転移しているもの
ステージⅣ:がんが肝臓や肺などの遠隔臓器に転移している。

大腸がんによる腹痛は、ステージが進むにつれて、腹痛などの症状が現れやすくなります。腹痛は個人の感覚によって異なるため、一概には言えませんが、大腸がんのステージⅡ〜Ⅲ以上では痛みを感じる可能性があります。

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