眼精疲労の対策・改善方法
眼精疲労の予防対策を教えてください。
眼精疲労を予防するには、目を使いすぎないことが大切です。仕事や勉強などの合間には遠くのものを見て毛様体筋を緩ませたり、目を閉じる時間を作って目を休ませましょう。定期的な検眼で、メガネやコンタクトレンズの度数を適切に合わせることも大切です。パソコンを使用する場合は、目とモニターとの距離やモニターの高さを調整しましょう。モニターと目の間は4cm以上あることが適切とされており、モニターの上辺が目より数cm上になるのがよいといわれています。
普段の生活で気を付けるべきことはありますか?
目の酷使を避け、部屋の生活環境を整えましょう。部屋が暗かったり明るすぎたりすると、目の負担になります。また、エアコンの風が目に当たらないように調節し、加湿器で部屋の湿度を調節しましょう。パソコンやスマートフォンに向かうときはブルーライトカットのめがねをかけるのも効果的です。規則正しい生活や十分な睡眠も眼精疲労を予防します。栄養バランスの整った食事を取り、特に目に優しいビタミンA・ビタミンB群・ビタミンE・アントシアニンを意識して摂取しましょう。
市販の目薬でも対策できますか?
症状が軽い場合は市販の目薬でも対策ができます。市販の目薬の多くは、主成分としてビタミン剤が入っています。疲れ目・充血・ドライアイのための目薬を使ってもよいでしょう。目薬だけでなく、眼精疲労に効果がある飲むタイプの薬もあります。また、薬以外では目を温めて血行を促進するアイマスクも市販されています。購入の際には店舗の薬剤師に相談するのもよい方法です。なお、眼科ではドライアイ対策として涙の不足成分を補ったり目の炎症を抑えたりする目薬を処方する場合があります。
自分でできる眼精疲労の改善方法を教えてください。
目を温めるもしくは冷やすなどして、目の周りの筋肉の血行を促進するとよいでしょう。ドライアイの改善にも効果があります。パソコンやスマートフォンを使用するときは定期的に目を休める時間を取りましょう。時折遠くを見て毛様体筋の緊張を緩めたり、マッサージやツボ押しで目の周りの筋肉をほぐすことも有効です。また、メガネやコンタクトレンズの度数は定期的に見直し、現在のご自分の状態に合ったものにしましょう。コンタクトレンズを長時間着用している方は、メガネと併用すると目を休めることができます。そして、ビタミン類を多く含む食事を取り、十分な睡眠で体調を整えましょう。意識的にまばたきの回数を増やすことも効果的です。
編集部まとめ
一時的な目の疲れではなく、休憩や睡眠をとっても改善しない目の不調が眼精疲労です。
目のかすみ・まぶしさ・目の充血など目の症状に始まり、肩こり・吐き気・食欲低下などの身体症状から、イライラ・気分の落ち込み・不眠など精神的症状に及ぶ場合もあります。
眼精疲労を予防するには長時間の目の緊張を避け、パソコンやスマートフォンを使うときには合間に休憩を挟む・部屋の明るさを調整する・部屋の湿度に気を配る・普段から目に優しいビタミン類を多く摂ることなどが有効です。
市販の眼精疲労用・疲れ目用・ドライアイ対策の目薬を使ったり、目の周りをマッサージして目の緊張をほぐしたりすると眼精疲労の改善が図れます。
眼精疲労には緑内障や白内障などの目の病気や、全身の病気が隠れているかもしれません。
目の不調を感じたら、早めの眼科への受診をおすすめします。
参考文献
眼精疲労(関西医科大学附属医療機関)
生活体験を通して生活習慣病を防ぐ
疲れ目(眼精疲労)ってなんだろう?
目に優しい生活
配信: Medical DOC
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