古代から爪のおしゃれが楽しまれてたって本当?ネイルの種類と歴史についてお教えします|キレイ今昔物語

古代から爪のおしゃれが楽しまれてたって本当?ネイルの種類と歴史についてお教えします|キレイ今昔物語

オシャレに気合を入れるとき、服、ヘアメイク・・・そしてネイルにもこだわるという方も多いでしょう。

ネイルのオシャレは、とてもポピュラーなものとなり、近年は男性も楽しむようになっています。

では、いつからネイルのケアやオシャレはおこなわれていたのでしょうか?

今回は、ネイルの歴史と、現在さまざまな種類があるネイルについてお話ししたいと思います。

古代エジプトや古代中国から爪のおしゃれは楽しまれていた?

現在のような着色されたネイルカラーが誕生したのは、1900年代中頃といわれており、歴史としてはまだ100年弱です。

しかし、爪に色を乗せてオシャレを楽しむというのは、古代エジプトや古代中国で既に行われていたことが分かっています。

当時はヘナという植物の花の汁を利用して、爪を赤く染めていたようです。

オシャレというだけではなく、色の濃さなどが階級を示すこともあったそうで、男女ともに行われており、発掘されたミイラの爪にも染色が見られたそう。

日本でも江戸時代に赤いホウセンカとカタバミを混ぜてつくる「爪紅」が登場し、当時の女性たちの人気を集めました。

おしゃれの最先端でもあった人気の芸妓は、足の爪も染めていたという記録が残っています。

ホウセンカの別名が「爪紅(ツマクレナイ・ツマベニ)」というのも素敵ですよね。

また、ネイルカラーの呼び名としても使われる「マニキュア」はラテン語の「手:マニュス」と「お手入れ:キュア」から来ています。

ですのでマニキュアという言葉の正しい意味は、ネイルをカラーリングすることではなく、手の手入れをすることなのです。

ちなみに足にするネイルカラーをペディキュアということがありますが、こちらも語源はラテン語の「足:ペディ」「手入れ:キュア」で、足のお手入れをすることを意味しています。

現在のネイルアイテムは種類が豊富!あなたはどれを使っている?

最近は、さまざまなタイプのネイルアイテムがあり、使い方もいろいろ。

あなたはどのタイプのネイルを使っていますか?

1.ネイルカラーポリッシュ

少し前まで、ネイルカラーといえば、キャップにブラシがついた小さなボトルに入ったカラフルな液状タイプのものが多かったのではないでしょうか。

これがカラーポリッシュといわれるタイプで、最もポピュラーなネイルカラーです。

アクリルやニトロセルロースなどの合成樹脂を着色して有機溶剤に溶いたもので、ニュアンスを出すためにラメやパールを入れたり、マットな物やつややかなものなど、色や仕上がりもさまざま。

どのカラーにするか、店頭に並んだ数々のポリッシュの中から選ぶのも楽しい時間ですよね。

塗った跡、乾くまでに時間を要し(完全に乾くまでには数時間を要します)、うっかり完全に乾き切る前に爪を何かにぶつけてしまったりして、せっかく塗ったネイルに傷がつき、がっかり・・・という経験はネイル経験者にはあるあるではないでしょうか?

コスメショップはもちろん、ドラッグストアやコンビニなどでも入手ができ、気軽に始められます。

落とす時は、通常は除光液(ネイルリムーバー)を使用します。

最近は、子供用として水性タイプのものや、剥がせるタイプのものもあり、より手軽に始められるようになっています。

2.ジェルネイル

最近、人気急上昇のネイルです。

初期の頃はネイルサロンなどで施術してもらうものでしたが、硬化するための機器が入手しやすくなり、セルフネイルを楽しんでいる方が増えています。

容器に入ったジェルを筆や刷毛などで爪に塗るのはポリッシュと同じですが、こちらは放置しておいても乾くことはなく、硬化させるためにはU VライトやL EDライトなどを照射する必要があります。

ツヤと耐久性はネイルカラーポリッシュより優れており、また硬化にかかる時間も数十秒〜数分と短いため、時短でネイルを楽しむことができます。

ジェルネイルのうち、溶剤で落とせるものをソークオフジェル(ソフトジェル)、溶剤では落とせず、ファイリング(削る)必要があるものをハードジェルと呼びます。

長持ちするので、ベースを自爪に近い色にしておくと、違和感なく長期間楽しめます。

3.アクリルネイル

一般的にはスカルプチュアネイルと呼ばれています。

こちらは混ぜると硬化するアクリルパウダーとアクリルリキッドを使って、人工爪を作るタイプのネイルです。

短い爪を長くしたり、割れやすい爪を補強したりすることもできるので、医療目的で用いられることもあります。

自爪に合わせて作っていくので、自身の爪のカーブや大きさにフィットする特徴がありますが、自分でおこなうには若干ハードルが高く、ネイルサロンで施術する方も多いのではないでしょうか?

4.ネイルチップ

いわゆるつけ爪のことで、既にデザインが完成したものを購入することもできます。

また、自分でデザインをする場合も、両手で作業できるので、利き手にも凝ったデザインを施しやすいといえます。

自分の爪に合ったネイルチップじゃないと、不自然になったり、途中で浮き上がってしまったりすることもあるので注意が必要です。

チップは両面テープや専用の接着剤などで自爪に貼って使用します。

衛生状態を保つためにも基本的には1日ごとに付け替える必要がありますので、イベントなどで、特別なネイルを1日だけ楽しみたい時におすすめです。

5.ネイルシール

好きなデザインのネイルシールを購入し、貼るだけで完成する、最も手軽なネイルです。

最近はソフトシートタイプのものが誕生し、自爪にキレイに密着するので、注目を集めています。

自爪に貼った後にライトで硬化するジェルネイルタイプのシールもあります。

失敗することなくキレイに仕上がるので、テクニックに自信がない方や時間をかけられない方にもおすすめのネイルです。

ネイルがキレイに仕上がると、オシャレがランクアップした気分になりますし、自分の爪を見ているだけでもうれしくなりますよね。

最近はコスパやタイパを意識したアイテムも多く、自身の生活スタイルに合わせてさまざまなタイプを楽しめるようになりました。

クリスマスムードも高まっている今日この頃。

イベントが多いこの時期、ぜひネイルのオシャレも楽しんでみましょう!

[執筆者]

船木 彩夏

化粧品メーカー研究員

[出演情報]

2023.12.2 TBSラジオ:井上貴博 土曜日の「あ」

<資格>

・サプリメントアドバイザー

・健康管理士一般指導員

・健康管理能力検定1級

[監修]キレイ研究室編集部

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キレイ研究室
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「今よりもっと、これからもずっときれいでいるために。」をコンセプトに、化粧品開発、ヘルスケア、ネイリストなどさまざまなジャンルの専門家が、中立の立場から「キレイ」についてのコラムを発信しています。
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