〈量販店での初販売イベント〉
狭工生が来店者へ狭紅茶の試飲を提供する様子
販売イベントでは、狭工の生徒たちが来店者に直接「狭紅茶」を紹介。ティーバッグ商品「おくはるか」「ジャバティー」、リーフ商品「おくはるか」の計400個を販売し、多くの地元住民が足を運んだ。さらに、キリンビバレッジのキッチンカー「The TEA LOVER」も出店し、紅茶アレンジメニューやフードペアリングの提案を行うなど、紅茶の魅力を発信した。
狭紅茶プロジェクトの資料や活動内容を紹介するポスター
生徒の一人である3年生の豊川洋斗さんは、「紅茶づくりの難しさと楽しさを実感し、接客を通じて多くの人と関わる経験ができました。この活動は、夢に向かう自信にもつながります」と語る。
〈地域とともに進む未来〉
「狭紅茶」は、地域と学校、企業が協力し、持続可能な社会づくりを目指すモデルケースとなっている。原嶌教諭は、「紅茶を通じて地元産業を盛り上げたい。ゆくゆくはスーパーの地元産コーナーに常時狭紅茶を並べられるようにしたい」と今後の展望を話した。
キリンビバレッジも、和紅茶文化のさらなる発展を支援する構えだ。「生徒たちがつくる紅茶が、地元から全国へと広がり、より多くの人に愛される商品となるようサポートを続けていきます」と高井氏は語る。
キリンビバレッジのキッチンカーもイベントを盛り上げる
「狭紅茶」がつなぐ地域の絆と未来。その一杯がもたらす温もりは、地元だけでなく日本全体に広がりそうだ。
配信: 食品産業新聞社ニュースWEB