2022年10月に第1子となる女の子が誕生した漫才コンビ・ぺこぱの松陰寺太勇さん。“ノリツッコまない”ボケにちなんで、子どもの言動を全肯定するポジティブな「ぺこぱ育児」も話題になりました。しかし、2歳になるわが子に対して、実際には肯定ばかりもしていられないとか。リアルな「松陰寺流育児」について語ってもらいました。
僕が「トラック」と言ったら、娘が「たっく~」と言うように
――娘さんが2歳になった今、育児で楽しいと感じていることは?
松陰寺さん(以下敬称略) 最近はすごく妻や僕の言葉をまねするようになりました。娘は保育園に通っているんですが、自転車に乗せて送って行くときに僕が「あ、トラックだよ」って言ったら「たっく~」、「木があるよ」と言うと「きー」みたいに一生懸命応えてくれるんです。あとは階段を上るときに「おいしょ、おいしょ」ってずっと言っています。たぶんそれも大人がそうやって声かけしているからなんですよね。
――もう「パパ」と言ってくれるんですか?
松陰寺 僕のこと「ママ」って呼んだりするんですよ。だれかを呼ぶときは取りあえず「ママ」って感じで。ママとパパの違いがまだはっきりしていないみたいです。
娘が何を言っているのかはよくわからないんですけど、いろいろ話してくれるときは、「うん、うん」って相づちを打ちながら聞いています。赤ちゃんを相手するというよりは、大人に接するのと同じように「うん、うん・・・あー、それはママがおらんときは言わんほうがええで」という感じで。そうしたら、あるとき娘も人の話を聞きながら「うん、うん」とやっていたんです。これって僕のまね?って気づいたときは笑ってしまいました。
――できることが増えると、0歳代とはまた違ったかわいらしさがありますよね。
松陰寺 1~2歳代は、これまで以上に見ていて飽きないですよね。娘と家の中でよくかくれんぼをしますが、「あれ? どこに行ったん?」って探すと娘はカーテンの裏に隠れながらくすくす笑っていますもん。「隠れる気ねーじゃん」って。
あとはテレビを見ながら1人で歌ったり踊ったり。Eテレ『おかあさんといっしょ』の『きんらきらぽん』という曲では、歌詞の「ぽん」というところを言ったり言わなかったりするので、見守るこっちとしてはギャンブル気分(笑)。「言うかな、言わないかな・・・おぉ、言った」って楽しんじゃっています。
愛犬「のすけ」とはまるできょうだい
――松陰寺家にはママ、パパのほかにもう1匹、のすけくんという犬の家族がいます。
松陰寺 のすけはジャックラッセルテリアという犬種の小型犬。娘が0歳のころ、お昼寝している娘を見守るように隣に座っていて、赤ちゃんを群れの一員として認識したのかな・・・と微笑ましく思いました。
でもやっぱり、のすけは娘のことを「下」に見ていて。子どもって、なぜかお菓子を食べずにずっと手に持っていることがあるじゃないですか。娘がそうしていると、のすけがパクッて取っちゃうんですよね。それで娘は号泣。大人に対しては絶対にやらないけれど、娘の持っているものは問答無用で食いに行くっていう・・・。
娘は娘で、ベビーチェアに座って食事をしているとき、のすけのほうにりんごなんかを差し出すんです。絶対にのすけがジャンプしても届かない位置で「ほらほら」って。「こんな高いところだと取れないだろう」って、いつもの仕返しみたいにやっています。
――きょうだいみたいですね。
松陰寺 娘が泣いたら真っ先に涙をふきに行くのものすけですね。娘は顔をべろべろなめられていて笑っちゃうんですが、2人のきずなが伝わってきます。
配信: たまひよONLINE