冬は乾燥により手指の“あかぎれ”が起こりやすい季節ですよね。そのため、絆創膏で保護する人もいるかと思います。絆創膏でキズを癒すためにも、正しい知識を知っておくことは欠かせません。この記事では、絆創膏づくりが体験できる「ニチバン」のワークショップに参加した様子と共に、モイストヒーリング(湿潤療法)について紹介します。
絆創膏が作れる「ニチバン」のワークショップ
ニチバンの倉智氏
ニチバンは、モイストヒーリング(湿潤療法)でキズを早くきれいに治す絆創膏を通じて、ケガの応急処置の啓発活動を行っています。 その一環として、今回のワークショップでは、「ケアリーヴ(TM) 治す力(TM)」の素材に触れながらモイストヒーリングを学び、絆創膏づくりを体験してきました。
モイストヒーリング(湿潤療法)とは
モイストヒーリングとは、キズぐちの乾燥を防ぎ、“かさぶた”をつくらずに早くきれいに治す治療法です。“かさぶた”ができると、キズあとが残りやすくなります。そこで注目されているのがモイストヒーリング。絆創膏で保護することで、パット部が“かさぶた”代わりになり、キズぐちを密閉。キズを治す働きをする体液を吸収・保持するのに適した環境をつくります。そのため、早くきれいにキズを癒してくれるのです。
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おさえておきたい絆創膏のポイント
絆創膏を使用する際は、パット部分がキズぐちよりも大きいものを選ぶようにしましょう。形が様々あるので、状況に応じて使い分けるのが大切です。また、貼りかえるタイミングは、基本的に毎日が望ましいとのこと。お風呂上りの清潔な状態で貼りかえるのがおすすめです。
絆創膏つくりに挑戦してみた
何気なく使っている絆創膏を自分で作れるのは面白い試みですよね。ワークショップでは下記の手順で絆創膏を作成しました。
1.ガーゼを好きな形に切る
2.ウレタン不織布の裏面を黄色い線まではがす
3.好きな形に切ったガーゼを貼る
4.“はくりし”を重ねて貼る
5.プレス機で型取りして完成
材料は「ウレタン不織布素材」「ガーゼ」「はくりし2枚」です。
ガーゼを好きな形に切る
キズを保護したり、乾燥を防いでくれたりするガーゼ。今回はハイドロコロイドを使用しました。ガーゼを好きな形に切って良いとのことだったので、三角形にしてみましたよ!
ウレタン不織布の裏面を黄色い線まではがす
絆創膏といえば、よく目にするウレタン不織布ですよね。裏面に黄色い線が2本引かれており、そこを目印に粘着面をはがしていきます。
好きな形に切ったガーゼを貼る
次に、先ほど好きな形に切ったガーゼを、ウレタン不織布の中央辺りに貼り付けます。
“はくりし”を重ねて貼る
そしたら、“はくりし”2枚を重ねるようにして貼り付けます。
“はくりし”とは、主に粘着物質を保護するフィルムのことです。実際に絆創膏を使うときに、よく見かける裏面についた紙やフィルムになります。
プレス機で型取りして完成
すべての材料を組みあわせたら、あとは専用のプレス機で型取りして完成です。
絆創膏は貼りあわせ簡単に作ることができましたよ。難しい工程もなく、自分でも作れたのは意外でした。
実際には販売されませんが、こんな可愛らしい絆創膏も! プレス機の型を変えれば、猫のシルエット型も作れるのだとか。いろいろな形の絆創膏があると選ぶ楽しさがあります。
配信: イエモネ