毎年寒くなるにつれて価格も下がり、おいしくなる大根。おでんや煮物、味噌汁にサラダと、さまざまな料理で活躍し、これからの季節は買う頻度が上がる家庭が多いと思います。
大根は根菜類で日持ちしやすいため、ほかの野菜と比べると保存にそこまで気を遣っていないという人もいると思いますが、野菜のプロからするとNGな保存方法になっているケースが多いようです。今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、大根のNG保存方法について解説してもらいます。
【NG1】葉を切り落とさない
葉がついている状態の大根を買ってきた場合は、とにかくできるだけ早く葉の部分を切り落としてください。というのも、大根は引き抜かれたあとも葉が成長しようとして、大根の本体(大根にとっては「根」の部分)から栄養を吸い取ってしまうからです。筆者が出張料理で訪れた家庭でも、「大根がすぐ傷んでしまって…」とお悩みの場合は葉を切り落としていないケースがかなりありました。
そのため、まずは大根の葉と本体の境目ギリギリのところで切り離して、切り口から水分が逃げてしまわないよう、ラップでフタをするように包んでおきましょう。なお、大根の葉は炒め物や浅漬けなどにして食べることができます。
【NG2】乾燥対策をしない
大根は乾燥対策をしないと、表面からどんどん水分が逃げていってしまい、表面にシワができたり、スが入ってしまったりします。そのため、新聞紙やキッチンペーパーなどの紙や、ラップなどで包んで、その上からポリ袋に入れるようにしましょう。
この乾燥対策は、カットされた状態で買った場合も、丸ごと1本で買った場合も同様です。とくに丸ごと1本の場合はラップやキッチンペーパーだと包むのがたいへんなので新聞紙が活躍しますが、新聞紙を購読していなくて家にないという場合はチラシや包装紙などでも代用できます。
配信: サンキュ!