久しぶりに息子さんが引っ張りだしてきた鉄道玩具「プラレール」。
写真の猫はX(旧Twitter)ユーザー@sorararara831aoさんの愛猫、マンチカンのまれはちゃん(取材当時生後5カ月)です。プラレールを見つめていますが、電車が動きだすと音に警戒して爪とぎの上に避難してしまいました。
そしてまれはちゃんは、爪とぎの上で頭をクネクネと傾けます。飼い主さんによると、まれはちゃんは初めて見る動くものに出会ったときは、こんな感じで首を忙しくくねらせるのだとか。
しかし、困って見つめていたまれはちゃんは10分ほどでプラレールに攻撃することを覚えるのでした。電車をめがけてダッシュし、そのまま猫パンチ! この日はまれはちゃんが度々電車を脱線させるので、息子さんが線路に戻しながら遊んでいたようです。
初プラレールの反応を記録したら、面白いものが撮れた
この日飼い主さんは、初めてプラレールを見るまれはちゃんの反応を残したくてカメラを回していたそうです。そして偶然撮れたのが、先ほどのかわいい映像。
飼い主さん:
「首を傾げるしぐさにキュンとし、控えめな攻撃に笑いました。最終的には電車を脱線させるようになったので、『容赦ないな~』と思いますけどね」
度々電車の運行を止められることについて、息子さんは「も~」と言っていたそうですが、撮影していた飼い主さんはその攻防を楽しんでいたのだとか。
飼い主さん:
「最初はプラレールの音に戸惑っていましたが、少しすると慣れて『この動いてるものはなんだろう?』という反応に変わりました。
攻撃をしかけているときは、やっつけているつもりなのかもしれませんね(笑)」
【獣医師取材】初めて動くおもちゃを見る猫の心理
最初は壁際に逃げていき、困って見つめていたまれはちゃん。この行動からわかる猫の心理を、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生にお聞きしました。
――まれはちゃんの行動から読み取れる猫の心理について教えてください。
岡本先生:
「初めて見るおもちゃであることに加えて音や動きがあるので、警戒して、観察しながら状況を把握しようとしたのだと思います。どちらかというと警戒心の強い猫や怖がりの猫は、動くものに対して戸惑いやすい傾向があるでしょう」
――しばらく様子を見たあとで繰り出した攻撃には、どんな意味があるのでしょうか?
岡本先生:
「おもちゃの動きに狩猟本能が刺激されたり、触って確かめたくなったりしたのでしょう」
猫は動くものを獲物として見るほかに、「触れたい」という気持ちがあるようです。
写真提供・取材協力/@sorararara831aoさん/X(旧Twitter)
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/小崎華
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2024年10月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。