7月生まれ赤ちゃん(生後5カ月)
そろそろ離乳食を始めます。まずは、トロトロ状のものを飲み込むことが目標です。1日1回、なるべく午前中の授乳の時間を離乳食にあて、10倍がゆをなめらかにすりつぶしたものから始めます。初めて食べさせるものは1さじから始め、徐々に増やします。自分で離乳食を取り込み、唇を閉じて舌で奥に移動させ、飲み込むことが目標です。皮膚やうんちの様子をみながら、いも、野菜、絹ごし豆腐などの裏ごしも試していきましょう。
このころから、小さなけがが増えてきます。けがの応急処置用に消毒薬、脱脂綿、綿棒、減菌ガーゼ、包帯、包帯留めテープ、絆創膏、はさみ、ピンセット、毛抜きなどを用意しておきましょう。発熱したときに備えて体温計、水枕、熱冷却シート、解熱薬(かかりつけ医に処方してもらったもの)があると安心。救急箱は赤ちゃんの届かないところに置きましょう。
早い子は寝返りをはじめる「生後5カ月」の赤ちゃん。腰をひねって脚を交差させ、その勢いで体を回転させますが、下側の腕が抜けなくなったり、うつぶせからあおむけに戻れないこともあるので、そばで見守りましょう。
8月生まれ赤ちゃん(生後4カ月)
生後4カ月になると、首がしっかりとすわってくるので、両わきを支えた赤ちゃんをママやパパのひざの上に乗せて揺らしたり、「たかいたかい」をしたりして、体を使った遊びが楽しめます。また、おんぶもできるようになるので、赤ちゃんが甘えて泣いてもかまってあげられないときは、おんぶをして用事をすることができます。
また、空気が乾燥するこの季節は、肌も乾燥してカサカサになりがちです。とくに赤ちゃんの肌は大人より薄くてデリケート。おふろ上がりなど肌を清潔にしたあとに、赤ちゃん用の保湿剤をぬってケアをしてあげましょう。保湿剤は、皮膚科を受診したときに処方してもらうか、薬局で、ベビー用を選ぶようにします。
生後5カ月ごろから離乳食がスタート。離乳食のスムーズな開始のために、そろそろ調理グッズの準備を。おろし器やすり鉢、すりこ木、こし網などがセットになった離乳食グッズがおすすめです。また、ミニサイズの鍋やフライパンなどは少量の調理に便利です。そして、赤ちゃんに食べさせるスプーンは、先が丸く、口当たりがやわらかいもので、口に合ったサイズを。最初は深さがないものや、形状やサイズ違いがあると便利です。
9月生まれ赤ちゃん(生後3カ月)
授乳の回数、間隔がだいたい決まり、夜中の授乳がなくなってきます。おっぱいやミルクの飲み方に余裕が出てきて、周囲をキョロキョロながめながら飲んだりする、ながら飲みができるようになります。一方、飲んだり飲まなかったりする飲みムラも出てきます。
また、生後3カ月前後の赤ちゃんは、夕方になるとグズグズ泣くことがあります。これは、「たそがれ泣き」「3カ月コリック」などと呼ばれるもので、原因はよくわかっていません。生後5~6カ月ごろには自然と治まることが多いので、あまり心配しないで。
少しずつ握る力がついてくる「生後3カ月」の赤ちゃん。にぎにぎ遊びが楽しめるようになってきます。やわらかいガーゼハンカチ、タオルなどを赤ちゃんの手に触れるように近づけ、握らせます。上手に握れたら、ママやパパと赤ちゃんで引っ張りっこしてみましょう。赤ちゃんが遊ぶにぎにぎは、布製のシンプルなもの、なめても安心で、取れやすい付属品のないものを選びましょう。
年末年始、旅行や帰省で初めて遠出を経験する赤ちゃんも多いでしょう。赤ちゃんの生活リズムを崩さない範囲でプランを考えましょう。長時間の移動は赤ちゃんが疲れてしまうので、片道1時間程度を目安にします。持ち物は余裕をもって多めに用意し、休憩を小まめにとります。授乳やおむつ替えのできるスペースも調べておくとよいでしょう。
10月生まれ赤ちゃん(生後2カ月)
「生後2カ月」の赤ちゃんは、おっぱいやミルクを飲むことが上手になり、満腹の感覚がわかるようになります。おなかがいっぱいになると飲むのをやめるようになるため、一時的に飲む量が減ることがあります。ママと目が合うと、そちらに興味が向き、吸うのをやめてしまうこともあります。
母乳の場合、赤ちゃんの飲む量とママの乳汁量が一致してくるので、授乳ペースは赤ちゃんに合わせて。ミルクの場合は1日6回ぐらいが目安です。授乳のあとに泣き出しても、すぐ授乳するのではなく、泣く理由を探して解決するようにしていきましょう。
昼間起きている時間が少しずつ長くなってきます。12月になっても赤ちゃんのペースに合わせたお世話が続きますが、少しずつ生活リズムを整えるようにしていきましょう。
夜は部屋を暗く静かに保ち、朝はカーテンを開けて太陽の光を入れるようにして、昼夜の区別をつけていきます。決まった時間に10~15分程度の散歩をするのもいいでしょう。
そして、このころ、うんちの回数が減る赤ちゃんが多くなります。毎日出なくてもその子のペースで出ていて、機嫌よくおっぱいを飲むようなら心配ありません。なかなか出ないときは、朝起きたときやおふろのあとなどに、おへそのあたりを「の」の字を描くようにマッサージをしてみましょう。
11月生まれ赤ちゃん(生後1カ月)
頼りなかった赤ちゃんの体は徐々に丸みを帯びてきます。母子健康手帳の成長曲線に身長・体重を記入しましょう。このころの赤ちゃんの体重と身長は、男の子は、体重3.53~5.96kg、身長50.9~59.6cm、女の子は、3.39~5.54kg、身長50.0~58.4cmほどです。平均的でなくても、その子なりのペースで上昇カーブを描いていれば心配ありません。
そして、視力や聴覚も発達してきます。ママやパパが近づくとジッと見つめたり、光を見つめるようになります。また、泣いているときに声をかけたり、音の出るガラガラを振ると、泣きやんだり、ジッと聞いているような様子がみられます。
1カ月健診でOKがでたら、パパやママと一緒におふろに入れます。ただし、お湯の温度はぬるめの39~40度にして、時間を短めに。湯冷めしないように、バスタオル、着衣などを準備してから、遅くても20時ごろまでに入浴するようにしましょう。寒い時期なので、パパの協力が得られない場合は、ベビーバスでの入浴がいいかもしれません。
また、このころの赤ちゃんは、頭や顔の生え際に黄色いフケのようなかたまりやかさぶたのような湿疹ができることがあります。入浴の30分前にベビーオイルを浸したコットンをあててふやかし、泡立てた石けんできれいに洗い流しましょう。爪を立てて無理にはがしたりしてはいけません。3~4週間できれいになっていきますが、なかなか治らないときはかかりつけ医に相談しましょう。
12月生まれ赤ちゃん(生後0カ月 新生児)
出生時の赤ちゃんの平均体重は約3kg、身長は約50cmです。生まれてすぐのころ、ほとんどの赤ちゃんは体重が一時的に減ります。これは、おっぱいやミルクを飲む量よりも排泄する量が多いからです。生後7~10日ほどで出生時の体重に戻り、その後は増えていきます。
そして、視力は、0.01~0.05くらいと言われ、目の前から約30cm先にあるものがぼんやり見える程度。とくに、人の顔を認識しやすいといわれ、明暗にも敏感です。耳はよく聞こえています。おっぱいのにおいや甘い味、寒い、暑い、痛いなどもわかります。
新生児期は体温調節がまだ上手にできないので、大人より1枚多く、肌着2枚とウエア1枚の組み合わせが基本です。ねんねのときは肌着2枚だけでも大丈夫。室外では、おくるみや帽子があると便利です。
赤ちゃんがうんちをしたときは、おしりふきか、ぬるま湯に浸した布などできれいにふき取ります。汚れがひどいときは、ぬるま湯で洗い流してもよいでしょう。おしりをしっかり乾かしてから新しいおむつをあてて「さっぱりしたね」と声をかけて。寒い時期なので、赤ちゃんに触れる手やおしりふきが冷たくないように、少し温めておきましょう。
(文:たまひよONLINE編集部)
参考:『1月生まれの赤ちゃんガイド』(ベネッセコーポレーション刊)他
●赤ちゃんの発達には個人差があり、必ずしも記事どおりでない場合もあります。
配信: たまひよONLINE
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